多久市議会 > 2008-03-12 >
03月12日-03号

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  1. 多久市議会 2008-03-12
    03月12日-03号


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    平成20年 3月 定例会       平成20年3月12日1.出席議員   議 長  古 賀 和 夫           8 番  吉 浦 啓一郎   副議長  牛 島 和 廣           9 番  平 間 智 治   1 番  大 塚 正 直           10 番  真 島 信 幸   3 番  山 本 茂 雄           11 番  角 田 一 彦   4 番  牟 田 典 洋           12 番  田 中 英 行   5 番  野 北   悟           13 番  中 島 國 孝   6 番  野 田 勝 人           14 番  野 中 保 圀   7 番  中 島 慶 子           15 番  國 信 好 永2.欠席議員   な   し3.本会議に出席した事務局職員   事 務 局 長  本 島 和 典   次長兼議事係長  山 田 智 治   書     記  金 子 健 一4.地方自治法第121条により出席した者    市長                 横   尾   俊   彦    副市長                藤   田   和   彦    教育長                中   川   正   博    総務部長               樋   口   和   吉    まちづくり部長            木   島   武   彦    くらし部長(兼)福祉健康課長      市   丸   正   文    教育部長               石   橋   慎   一    会計管理者(兼)会計課長        森   山   真   塩    総務課長               渕   上   哲   也    財政課長               山   下   浩   伸    税務課長               梶   原   栄   三    市民生活課長             山   田   俊   哉    人権・同和対策課長          古   賀       浩    産業振興課長             北   島   一   明    建設整備課長             森       輝   雄    都市計画課長             吉   田   克   良    市立病院事務長            古   賀   通   雄    水道課長               牛   島   剛   勇    監査委員事務局長           平   山       豊    学校教育課長             峯           晋    生涯学習課長             前   山       充      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        議  事  日  程    3月12日(水)10時開議 日程第1  市政一般に対する質問      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━          平成20年3月多久市議会定例会一般質問通告書┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.教育問題について                ││  │         │ (1) 小・中学校適正規模・適正配置の有り方で中間答申││  │         │  が出されたが問題点は無いか           ││  │         │ (2) 8月に予定されている最終答申後の地域説明会等││  │         │  計画はなされているか              ││  │         │ (3) 小学校について各町に一校は必要と思うが    ││5 │ 角 田 一 彦 │                          ││  │         │2.福祉行政について                ││  │         │   市職員の身体障害者の採用状況と雇用促進について││  │         │                          ││  │         │3.森林問題について                ││  │         │   平成16年の台風害による森林整備の進捗状況と今後││  │         │  の対応について                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.多久市小中学校再編統合案について        ││  │         │ (1) 唐突な新聞発表に問題はなかったか、あえて発表を││  │         │  急がなければならない根拠は何だったのか     ││  │         │ (2) 2011年4月に開設とあるが、各地区での歴史と文化││  │         │  の中心となった学校を短期間での変改に無理が生じな││  │         │  いか                      ││6 │ 牛 島 和 廣 │ (3) 総事業費が約40億となっているが、算定の基本的根││  │         │  拠の説明と市の予算の協議はできているのか    ││  │         │                          ││  │         │2.道路特定財源暫定税率廃止が多久市に与える影響に││  │         │ ついて                      ││  │         │ (1) 多久市の大きな道路整備である東多久バイパス延長││  │         │  の件と女山トンネル開設に与える影響と、現在の計画││  │         │  の進捗状況はどうなっているか          │└──┴─────────┴──────────────────────────┘┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │ (2) 市内の道路整備においてもどの様な変化があると思││  │         │  われるか                    ││  │         │                          ││6 │ 牛 島 和 廣 │3.住居表示について                ││  │         │   市民にいまいち受け入れられていない地番表示が火││  │         │  災発生や緊急放送の際のテレビ表示にとまどいを覚え││  │         │  ると同時に、新聞による死亡報道にもしっくりいかな││  │         │  い所があり、表示を今一度考える気はないか    │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.市営池の平住宅団地対策             ││  │         │ (1) 現在の入居状況と新規入居停止の理由について  ││  │         │ (2) 入居の可否の決定について           ││  │         │ (3) 建て替え計画を含む今後の計画について     ││  │         │    目的・理由・課題(問題点)・資金等     ││7 │ 吉 浦 啓一郎 │                          ││  │         │2.聖廟創建300年祭記念事業             ││  │         │ (1) 10月25・26日予定の記念祭メイン事業について  ││  │         │ (2) 孔子像修復を含む費用の募金方法について    ││  │         │ (3) 多久市に縁のある人々の招聘について      ││  │         │ (4) 記念事業の全体的イメージについて       │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.住みたい美しいまち多久への取り組みについて   ││  │         │   聖廟創建300年祭に向けての取り組み       ││  │         │                          ││  │         │2.市長演告について                ││  │         │   市長車導入の経緯は              ││  │         │                          ││8 │ 山 本 茂 雄 │3.定住促進対策について              ││  │         │ (1) 第2のメイプルタウン等の構想は        ││  │         │ (2) 高齢化が進む中、少子化対策で子育て中の方々の環││  │         │  境整備の政策は                 ││  │         │                          ││  │         │4.企業誘致について                ││  │         │   今後の対策は                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │1.市長演告「たしかな暮らしの環境づくりについて」 ││9 │ 野 中 保 圀 │ (1) 地域高規格道路佐賀唐津道路」の着工、完成の見││  │         │  通しはどう考えておられるか           ││  │         │ (2) 女山峠のトンネル化の早期実現の見通しは │└──┴─────────┴──────────────────────────┘┌──┬─────────┬──────────────────────────┐│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │├──┼─────────┼──────────────────────────┤│  │         │ (3) インターチェンジと県道多久・若木線とのアクセス││  │         │  についての考えはないのか            ││  │         │                          ││9 │ 野 中 保 圀 │2.多久市立病院について              ││  │         │ (1) 「多久市立病院経営改善及び病院事業あり方検討委││  │         │  員会」の委員構成は、又開催回数はどの程度か   ││  │         │ (2) 検討の内容についての説明をお願いする     │└──┴─────────┴──────────────────────────┘      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                 午前10時 開議 ○議長(古賀和夫君)  おはようございます。ただいま出席議員数は定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 市政一般に対する質問 ○議長(古賀和夫君)  日程第1.市政一般に対する質問を昨日に引き続き行います。 まず、角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君) (登壇) おはようございます。11番議員の角田です。通告しております3項目5点について併用方式で市長、教育長に質問をさせていただきます。 最初に、教育問題について、1点目に、小・中学校適正規模・適正配置のあり方で中間答申が出されましたが、問題点はないかということです。 この質問については、きのうの一般質問において、真島議員を初め、3名の議員が質問をされました。その回答の中で、私が聞きたい点についてほとんど網羅して回答が出されたかと思います。教育基本法、憲法、責任区分の問題等、本当に詳細にわたって答弁をされておりました。しかし、これからの多久の次世代を担っていく子供たちのためにも、この問題について、重複を避け、あえて質問をさせていただきます。 佐賀新聞の報道の中で、中間答申の記事が報道されました。また、市が市内全体に配布された小・中学校の今後のあり方について、市民や保護者の意見等が今後集中すると考えられます。これらに対してどのように意見集約、対応を検討されているのかお聞きしたいと思います。 また、今回の中間答申について、南部小学校南渓分校の本校統合への最終答申がなされ、今月30日に閉校式が決定しております。南部小学校教職員の皆さん、保護者、地域と一体となって今準備が進められている中で、第2弾の中央中学校校区、東部中校区、そして西渓中校区の小中一貫校の中間答申が公表されました。この時期について、今、南渓分校の閉校式を準備している中で公表が余りにも早かったんじゃないかというような気がいたしますけれども、この点についてどのような見解を持たれているのかお聞きいたします。 地域の象徴でもあり、連携を図ってきた小学校、子供たちの未来のためにはやはり学習環境の整備というのは不可欠だと思います。平成23年度開校という短期間の中で、この諸問題解決に本当に対応できるのか。校舎、また諸施設、そして通学路、スクールバス等、本当に完備がこの3年間で間に合わすことができるのかどうか、その辺について御回答を願いたいと思います。この件については、市長にお伺いいたします。 2点目に、8月に予定されている最終答申後の地域説明会等の計画はということでお聞きいたします。 きのうの答弁の中にも、8月の答申に向け、今後、地域の説明会等を実施し、そこで得た問題点について検討委員会で可能な限りこれを反映させるという答弁でありましたけれども、今回の中間答申が既に答申として出た以上、やはり最終答申もこの中間答申と同じような結果になると予測されますが、その辺についての見解はどのようにお持ちでしょうか、お聞きいたします。 また、今後のスケジュールの中で、短期間で5町すべての地域にこういった説明会等を実施するとなると、やはり8月までの短期間で本当に地域を網羅して説明会が実施できるのかどうか、可能かどうか、その辺についてもお聞きしたいと思います。 今回、南部小の南渓分校でもこういった説明会を実施していただきました。しかし、今回に限っては5地区というような広範囲の地域の説明会であります。教育委員会職員の皆さんで対応できるのかどうか、ちょっと問題点もあると思いますので、この点についてもお聞きしたいと思います。 3点目に、小学校について各町に1校が必要と思うがという私の思いで質問いたします。 この質問についても、地域の衰退について、きのう質問が牟田議員からもなされました。本当に地域の方々は小学校を地域の象徴として、また連携を図り、調和を保ちながら今日まで歴史と文化をはぐくんできた一つの象徴の学校でございます。この学校が本当になくなることに、一町民として私も危機感と抵抗を感じてなりません。基本的に少子化現象が急速に進む中で、小中一貫校については反対ではないのでありますが、各町1校の小学校を存続していくことはできないのかどうかお聞きしたいと思います。 教育長も現職時には僻地の分校等で教鞭をとられたと聞いております。少人数学校のよさも認識されていると思いますので、この点については教育長に質問をいたします。 2項目め、福祉行政についてお聞きいたします。 市職員の身体障害者の採用状況と雇用促進についてお聞きいたします。 今日、身体障害者の作業能力については、民間等でも本当にこの能力を重視され、職種により異なる点もありますが、積極的に採用がなされていると聞いております。今日のIT時代の中ですぐれた能力を発揮され、事務職等に職場で本当に能力を発揮されていると聞いております。法的に採用基準等はあると思いますが、我が市においての採用状況をお聞きしたいと思います。 3項目め、森林問題について、平成16年の台風害による森林の整備の進捗状況と今後の対応についてお聞きいたします。 この問題についても質問をいたした経過がありますが、災害復旧については、申請森林について5年計画で復元をしていくという答弁をさきの質問でいただいておりますが、もう既に5年が経過しようとしております。しかし、やはり個人所有の森林について申請されているにもかかわらず、まだまだ整備がなされていない、放置状況だということを確認いたしました。 この森林の持つ多面的機能については市のほうとしても認識されていると思いますので、これらの整備が本当に実現できるのか、また、今後どういった形で対応されるのか、その辺についてお聞きしたいと思います。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) では、角田議員の御質問に回答していきます。 まず、1点目の教育問題につきましては、冒頭の(1)について私への質問ということですので、その部分を回答いたします。 今回の中間答申について、問題点はないかという通告質問でございます。 今回の中間答申におきましては、後段のほうに大きな4項目め、新しい教育システムの構築という項があり、その5つ目の項目に今後の方向性ということで記述があります。そこには、くしくも議員のお尋ねとも関係いたしますが、課題として、今後その充実や解決をしていかなければならない点が書かれておりますので、それを踏まえて回答させていただきたいと思います。 私自身もこの記述にもありますように大きく3点ほどが、あえて問題というわけではありませんが、よりよくしていくためには当然解決していくべき点として次の3点があると思っています。1つは、9年間を見通した上での小中一貫の教育カリキュラムをいかによりよいものとしてつくるかというテーマがあります。また2つ目には、通学の距離が延びる児童・生徒も考えられますので、このことに対応して、特に防犯上の安全性を高める意味でのスクールバスの対応をどのように図っていくかというのが2つ目。そして3つ目としては、全体にかかわりますけれども、財源、財政的な対応をどのようにしていくのかというのがあるんじゃないかと思います。冒頭に申しましたように、これはそれぞれ方向性を固め、議会並びに市民の皆さんの御理解があれば、一つ一つ解決をして前進していかなければいけない課題だと思っておりまして、このことは、このことに限らず、すべての行政課題は同じでありますので、そのような姿勢で臨んでいきたいと思っています。 教育委員会では、昨日の質疑応答の中でも回答がありましたように、今後、ヒアリング等も重ね、中間答申にさらに検討委員会で検討を重ねていただいて最終答申をまとめられ、そして、その上でどのようにするかという方向づけをされると伺っておりますので、これを尊重していきたいと思っています。また、計画等のその後の立案についても十分な努力をしていこうということですし、御質問の2点目、3点目にもかかわりますが、ヒアリング等にも全力を挙げていきたいということでありますから、しっかり見守っていきたいというふうに考えております。 次に、大きな2点目で福祉行政について、身障者の方々の採用状況、雇用状況ということでお尋ねがありました。 現在、多久市の身体障害者の雇用につきましては、市役所では4名分となっております。法定の雇用基準というのがありまして、人員カウントという制度がありまして、これでカウントしていきます。議員御存じのように、地方自治体での身体障害者の法定雇用率は、この数値でいいますと2.1%となっております。多久市の法定雇用障害者数の算定の基礎となります職員数は232名でございますので、これをもとに算定していきますと、最低限ではございますが、現段階では充足をしている状況にございます。 けれども、該当いたします職員が今後退職をいたしたりすることも考えられますし、その場合、法定雇用率を確保できない状況になることも当然考えられますので、今後とも身体障害者の方々の雇用促進については努力をしていく必要があると受けとめています。 そのため、ことし2月から雇用いたしております市民生活課の非常勤職員を募集する際に、実は1名分の身体障害者枠というものを設けまして、市報「多久」の1月号で募集を行い、また2月号でも再募集のお知らせをしたところでございました。今回の募集につきましては、途中で問い合わせが数件ございました。しかし、残念ながら最終的な応募につきましてはなかったわけでございます。今後とも職員募集に当たりましては、できる限りの配慮を行いながら身体障害者の方々の雇用促進にも努力をしていきたいと考えております。 次に、大きな3点目、森林問題であります。 平成16年の台風による森林被害に対する整備状況につきましては、平成19年3月議会でも同じような御質問をいただき、平成18年度までの整備状況を御報告の上、回答させていただいたところでありますが、その後の整備状況の報告及び今後の対応の方向性について回答したいと思います。 まず、前回回答いたしました内容と比較した形で整備状況の推移を報告したいと思います。 平成19年の3月議会では被害調査面積を試算として126ヘクタールで報告をいたしておりましたが、その後、現地調査を行いました結果、実測を行い、被害面積といたしましては132.53ヘクタールの規模になっております。その内訳でありますが、市有林が25.89ヘクタール、県有林が8.29ヘクタール、民有林で98.35ヘクタールとなっております。このおよそ132ヘクタールのうち、市有林、県有林すべてを含む91ヘクタール分が復旧対象となり、平成20年度完了予定となっております。 次に、少し詳しい内容を申し上げます。 前回の被害処理の報告として、森林災害復旧事業につきましては整備量を27ヘクタールに対し、18年度までに22ヘクタールの整備状況があり、残りの処理につきましては19年度の施業によりまして5ヘクタール以上の団地を形成する市有林、あるいは民有林はすべて完了いたしております。 次に、被害地等森林整備事業の対象面積25ヘクタールのうち、18年度で10ヘクタール、約4割になりますが、この整備を行いまして、未処理部分である残り約6割につきましては、平成19年度の施業によりおよそ4ヘクタールの処理を行い、さらに残る部分につきましては、平成20年度で完了できるように計画をいたしております。また、治山事業によります39ヘクタールの整備量のうち、18年度までに22ヘクタールの処理を行いまして、残る部分については平成19年度の事業により6ヘクタールの処理を行い、さらに残りにつきましては20年度に完了できるよう計画をいたしております。 以上のように、平成16年度の台風災害における森林の整備状況といたしましては、小規模な個人の私有林を除き、規模的にも大きく、防災上、また緊急性を伴う区域の森林整備につきましては、ほぼ整備が完了している状況であると言うことができると思います。しかし、御質問にもありましたように、個人が所有されております山林の被害の対策という課題もありまして、佐賀中部森林組合では各山林の所有者の方々に対して被害整備要望に伴う意識調査を実施されております。これによりまして、要望されている被害状況についても把握されているものとなりますので、これまで防災上、大規模で緊急性を伴う区域の施業を優先してきた経緯はございますが、多久市としましても、佐賀中部森林組合とも調整を図りながら、平成20年度以降の施業計画を立て対応していきたいというふうに考えております。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) おはようございます。角田議員の質問にお答えしたいというふうに思います。 まず、最終答申後の対応についてお答えしたいというふうに思いますが、中間答申と同じ結果になりはしないかというお話でございましたが、例えば、昨日21時ぐらいまで西多久公民館の区長会にお邪魔をしておりましたが、その中では、考え方はわかると、今の時代、いたし方ないかなというお考えを示していただきました。ただ、例えば、「余り早う早うとばかり言わんで、まちかっと話しぎゃ来んかい」と、こういう話もたくさんいただきました。そういったことだとか、きのうは中身にまで入ることはできませんでしたが、いろんな話をする中で、そういった御意見をいただけるというふうに思います。ですから、最終答申までにお聞かせいただいたいろんな御意見は、最終答申の中に当然反映するものというふうに思っております。ですから、中間答申そのままになるのか、違った形になるのか、ここでははっきりは申し上げられませんが、やっぱりいろんな考え方があるなということだけは私も感じておるところです。 それで、まずは中間答申の内容を区長会、あるいはPTA、育友会、関係団体等々、市民の皆様に説明をして、そして、検討委員の皆さんの考えもお伝えしたいと。そして、私たち教育委員会が思っております文教の里多久の教育のあり方への思いもお伝えしながら、幅広く今もお聞きしておりますし、これからもお聞きしたいというふうに思っております。一応めどを8月としておりますので、8月には市民の皆様の御理解と協力、同意をいただけるような最終答申になることを期待しておるわけでありますが、その最終答申が出た後の対応につきましては、当然、学校、区長会、PTA、関係団体等々への説明もしなきゃならんでしょうし、また、御意見もお聞きしなきゃならんというふうに思っております。 それから、各町に1校必要と思うがという御質問と小規模校のよさについてのお話がございましたが、学校の子供たちにとって最適といいますか、そういう条件というのは一体何かということを考えたときに、確かに歩いて通える、あるいは地域に根差していくということ、あるいは施設環境が整っているということ、そして、角田議員も御指摘いただいたような歴史と伝統があると、そういった条件が子供たちにとって非常にいい学校になるのかなというふうに思います。 ただ、規模の問題になりますと、余りにも極小規模になりますと、子供にとってそれが幸せかどうかということも、また私たちとしては考えなければならないというふうに思います。ですから、少子化等による児童・生徒数の著しい減少といいますか、あるいは校舎等の老朽化の状況を考慮したときに、勇気ある決断をもってもろもろのいろんな課題に取り組んでいかなければならないことかなと。ただ、その際、余りにも無理な統合を行ったりすることによって、そこに紛争が起きたり、あるいは通学上、著しい困難が伴うというようなことはないように心がけなければならないというふうに思っております。 ただ、非常に私たちが苦慮するのは──苦慮するといいますか、皆さんが不安に思ったり心配したりすることの1つに、学校の統廃合というのは各コミュニティーのすみ分けも考えていかにゃいかんし、各論となると非常に難しい問題がこれに伴ってくるわけでありますが、とりわけ関係する方々にとっては、特に角田議員も南部小校区でありますので、つらく苦しいものでありますが、ただ、多久市としてのまとまりをどうつくっていくかという、多久市の将来だとか、あるいは子供たちのことを真剣に考えたときに必ず越えていかなければならないハードルでもあろうかというふうに思っております。そして、多久の子供たちが将来に向かって大きく羽ばたけるような、そういう土台づくりを今私たちがしなければならないときかなというふうに思っております。 そして、世は変革の時代でありますし、混迷の時代でもありますし、そして国際競争の時代でもあることは間違いないわけでありまして、その渦の中に私たちが巻き込まれて翻弄されるということだけは避けたいと思うんです。多久は多久のきちっとしたものをつくっていかにゃいかんというふうに思うわけでありますが、そういうことを考えたときに、これは角田議員と少し意見を異にするかもわかりませんが、やっぱり1つの学校の学級数をふやして、そこに最良の設備を設置すると。そして、質の高い教員を集中的に配置する。そして、すべての子供たちに最適の教育環境を提供するというふうに今は考えるときじゃないかなと。ただ、通学上の問題が必ずこれにはつきまといますので、これはきのうですね、山の上にたった1人あるときはバスばそこまで上げるかという質問をいただきました。それは上げんばいかんですよと私は言ったんですよ。たった1人であろうと、スクールバスで子供の安全を確保するというならそこまで上げんばいかんですよというふうに──いんにゃ、けんか腰で言うたわけじゃなかですよ。けんか腰で言うたわけじゃなかですけど、そがんふうな話もきのうは出てきたところです。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君)  では、2回目の質問に移らせていただきます。 1点目の中間答申の問題については、当初述べましたように、きのうの答弁で大体わかりました。この質問の中で問題点で、答申の公表ということで質問をいたしました。早かったんじゃないかなという気持ちですけれども、この点については、やはり今、南部小学校校区でこういった中間答申で出された南渓分校の統合について、今、本当に皆さん一生懸命になってこの準備をしている中で、この公表があと1カ月遅くしてもらったらなという、そういった配慮が本当に欲しかったわけです。というのは、なぜこんなに早く中間答申が公開されたのかなという気持ちでいっぱいです。 この点について、何か教育長、考えるところがあったら答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 角田議員のおっしゃったことは痛いほどわかります。南渓地区を回らせていただいたときに、全体像を示すところまで検討が行っていなかったということがあって、そのことが非常に心に残りながら南渓分校の話を進めるのが非常につらかったのを思い出しますが、そのときに南渓地区の皆さんから指摘を受けたのが、全部はどがんするとかということだったわけですね。早く示したいなというふうに思っておりましたので、確かに準備委員会にも私たちも参加させてもらっておりますが、そういうさなかでの、いわゆる学校再編という話については、角田議員のおっしゃるとおりだろうというふうに思います。 ただ、公表をしたという部分については、あれは普通の日常の取材活動の中で報道がされたのでありまして、私たちが記者さんを集めて発表して公表したと、こういうことではありません。報道がなされたということですので、きょう記者さんがいらっしゃるかどうかわかりませんが、新聞記事のすべてが正しいことでもないし、事実でもないというふうに思っておりますが、そういうふうに新聞を読んでいただくとありがたいなというふうに思っています。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君)  はい、理解いたしました。 では、1点目の問題点で、学習環境の整備についてちょっとお伺いしたいと思います。 市長も1回目の答弁の中で、9年間のカリキュラムですかね、それと通学安全性、そして財源について、この3本柱が必要だというような御答弁をいただきました。あと残された3年間で、財源面から見ても本当に学習環境が整備できるのかなと。この中間答申を見てみますと、やはり西渓、中央中、そして東部と、この3校区を一貫校として立ち上げるというような計画ですけれども、今現在ある学校の施設、所によっては新築も必要であろうし、リフォームで済むところもあると思います。しかし、期間と財源から見て、やはりその辺ちょっと問題点があるんじゃないかなと。一応財源としては過疎債流用も考えるというような感じですけれども、根本的に過疎債をここに投入していって、財源的に他の諸事業に問題点が出てこないのかなという懸念もありますけれども、それが1点と、あと学校については教育施設として問題点はないと思います。しかし、あと環境整備となると、やはり今教育長のほうから答弁いただきましたように、遠距離通学に対してはスクールバス対応ができるというようなことです。しかし、本来は歩いて通学するのが自然な姿というような答弁ですけれども、歩いていく子供たちの通学路の整備、本当にまだまだ、この中央中校区の近辺にしても通学路はほとんど整備されていないんじゃないかと。南多久町については大体できていますけれども、泉町周辺を見てみますと、本当にこれらの通学路の整備等が短期間で可能かどうかちょっと疑問点もありますので、こういったところ。また、財源についても、やはり教育委員会と建設整備課等の所管の管轄の問題も出てくるやろうし、そうした問題も発生すると思いますので、その辺について、この中間答申、最終答申を踏まえて、この短期間で本当に子供たちにとってよい環境整備ができるのかどうか。まだ計画中で回答がないということであれば仕方ないですけれども、そういった回答ができればお願いしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 3点あったかと思います。1つ目は、カリキュラムをつくれるかどうかということでございますが、後ほど教育長からも詳しい回答があるかもしれませんが、私、昨日から始まった一般質問の質問項目が多い項目としてこの問題がありましたので、自分自身でも調べてみました。例えば、インターネットを利用して小中一貫教育学校ということを調べますと、それは万を超える情報がインターネット上に網羅されておりまして、幾つかを見ますと、例えば、横浜市、あるいは教育改革で進んでいる品川区を初め、あるいは秋田県や関西の地方や九州のほうでもそれぞれ先に同様の取り組み、小中一貫教育ということをされたところがあるようでございますから、こういったものを参考にしながら、さまざまな研究ができるのではないのかなというふうに自分自身は今調べさせていただいておるところであります。 2点目の財源の問題でありますが、過疎債の枠を使う形になると当然考えられます。しかし、これに加えまして、文部科学省がお持ちの学校の建設等に関する国庫補助もございますので、これを抱き合わせて使うことによって、市としての持ち出し分に当たります市負担分はかなり軽減ができるんじゃないかと思っています。 また、御懸念のありました過疎枠をそこに使うことによってほかの事業に支障が出ないかということでありますが、現況の制度では過疎枠の中に特別枠というのもありますので、例えば、特区制度でやる場合のこと等もございますから、その辺は担当省庁と情報交換をしながら詰めていく必要があるのではないかなというふうに思っております。 また、後段、3点目に御質問のあった、仮にこの方向で進める場合にいろんな通学路の安全性は大丈夫かということでございましたが、仮に市議会の議決等をいただいて進捗をしていく場合には、やはり優先的に安全の確保ということを児童・生徒の皆さんのためにも配慮していくべきだろうというふうに考えております。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 私は何といいますか、ハード面だとか、そういったことについてはよくわかりませんけれども、内容についてはそれまでに十分間に合うように準備をしたいというふうには思っております。ここで詳しく話す時間もありませんが、今、手をつけている部分もありますが、かといって余り先走りもされないという非常にジレンマの中にあることは間違いないです。 それから、きのうの区長会の中で出されたことの1つに、「おまえどんも時には子供が通いよる道ば見や来い」と、こう言われました。どういうことかなと思って詳しく聞いてみますと、ある地区からある地区までの歩道が子供の背丈よりか草が伸びておると、その中を通いよるぞというお話でございました。公民館を出るときにうちの統括室長に、「あした、草刈り機持っていって切ってこんね」と言いましたが、これは冗談でしたけれども、そういうふうにやっぱり子供たちの細かいところまで目を配らせんといかんなというふうにきのうのお話を伺ってきたところです。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。
    ◆11番(角田一彦君)  わかりました。子供たちの学習環境については、どうか特段の御配慮をしていただきたいと思います。 今後の地域に対する説明会のスケジュールですけれども、本当に冒頭に申しましたように、各町全体に網羅して説明はしていかねばならない状況に恐らくなってくると思いますよね。そうした中で、本来の教育委員会の所管の職員で本当に対応できるのかなと。毎日毎日、勤務時間内だけでは恐らく対応できないと思うんですよね。各町の区長会、各種団体、すべてにこういったスケジュールをもって説明をしていくということであれば、きのうも牟田議員が言いましたように、体力的にもたないだろうというような気もいたします。 そうした中で、この問題については、やはり区長会なりで説明をしていただいて、とにかく理解を求めていくというのが一番先決問題だろうと思いますので、理解がどの程度得られるかということは私たちも確信できませんけれども、やはり3点目で質問をしております地域の衰退、そういったものでいろんな反発が出てくると思うわけですよね。予想されるのが南多久町、そして西多久町、あと納所地区ですか、この3地区においては、やはり今まではぐくんできた伝統ある小学校をなくすということについて、本当に懸念があるわけですよ。今までこういった施設があったからこそ、地域が潤ってきたというような感じがあるわけですよね。ここであと3年後にこういった施設が消えてしまうというような考え方になれば、やはり相当な反発があると思うんですよね。 そうした中で、理解が得られるかどうかはわかりませんけれども、こういった説明会、だれが責任を持ってやっていくのか。きょうも南多久町区長会は15時からあります。恐らくそういったところにも説明会に行かれると思いますけれども、やはり理解を求められるような教育委員会の方策を練っていただいて実施していただきたいと思いますけれども、その辺、教育長、どのような形で区長会に理解を求めたいと思っておりますか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 今の角田議員の御質問が一番答えにくいと同時に、全部で考えなければならないことでもあろうかというふうに思います。先ほども申しましたように、今の子供たちが15年後には世の中に出るわけでありまして、その15年後の世の中も想定しながら私たちは考えていくべきじゃないかなというふうに思います。少し大げさなことを言うようでありますが、すべての国民に地域格差なく一定水準以上の教育を保障する義務教育制度の充実を私たちは図る責務があるというふうに思うわけですが、それは最近、地域格差とか言いますが、そういった手だてを打つことによって、格差の拡大だとか、あるいは階層化の進行を防ぐセーフティーネットにしていかなければならないというふうに思います。 ですから、先ほど申しましたように先行き不透明で混迷の時代でもありますし、これからやっぱり多久から世界に羽ばたいていく子供たちを、そういう人材を育てていくということを考えたときに、やっぱり人材育成の基盤である義務教育の根幹というのは、これまでのどの時代よりも強靱でなからにゃいかんと。ですから、強靱にするためにはある程度の人数を集めるということも一方では必要になりますので、そこをどう乗り越えていくかをみんなで知恵を出したいなと。私もこういう方法をとればいいじゃないかという決定的なことは言えないし、その辺はお互いに切磋琢磨していいものをつくり上げていくよりほかないかなというふうに思っています。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君)  済みません、回答しにくいような質問をして。本当に地域はそういった形で、小学校については残していただきたいという気持ちがいっぱいあると思うんですよ。というのも、やはり地域の人たちじゃなくて、ここを卒業した先輩、大先輩方もここに望郷の念を持っておられるわけです。やはり今後の経済的動向を見ても、ぽんとそこに施設がなくなっていった場合に空洞化してしまうでしょう。今、全国的に限界集落とか、いろんな問題が出てきております。私たちも南多久町におって、分校がなくなり、本校がなくなっていくということになれば、子供たちにこの南多久町に残って農業をやれ、また勤めに行けといった言葉が与えられないという現実が出てくるわけですよ。子供たちはおっても、やはり学校が近いところに住居を構える、そういうような現実の中で、やはり地域に残る一員として今後の先行きは不安でならないわけですよね。ですから、何とかして分校というような形でも、小中一貫校の中での分校としても存続はできないかという気持ちで質問をしております。 ただ、学校側が示されるように、中1の不登校に対するギャップ等もいろいろあろうと思います。しかし、やはり分校として存続させても、こういったギャップはふだんの連携によって解消できると思うんですよ。中学校に行って、ただ校区が違ったというギャップだけで登校拒否とか、そういったものが出てきているんじゃない。内容はわかりませんけれども、そういった経過だろうと思いますので、そうした中でできれば残していただきたい。これは要望ということで終わりたいと思いますけれども、とにかく子供たちにとってよい環境整備をお願いして、この問題については諸問題解決に当たっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 2項目めに入っていきたいと思います。 2項目めの身体障害者の市職員への配置の状況ですけれども、今、市長のほうから答弁がありました。本当に市職員の皆さん方の枠組みの中で、やはり法定基準の最低の枠はクリアしているということで問題点はないと思います。ただ、今、冒頭に申しましたように、いろんな身体障害者の方がおられますけれども、これらの方々の能力、今いろんなテレビ報道でもこういった職場へのあっせん等がよく報道されております。あるところでは民間でも職場の7割が身障者で占めておられるというような職場もあるわけです。こういった状況の中で、この身障者の能力というものを今後発揮していただいて、地域間格差、個人格差がないような配慮をやはり行政としてもつくり上げていくのが当然の責務だと思うわけです。 私が質問したいのは、こういった方々が今、多久市内にたくさんおられると思いますよね。先ほどの市長答弁の中で、募集はしたもののだれも応募者がなかったというようなことですけれども、やはりそういった面からも率先してこの促進に当たっていただきたい。今、現状でなくても、やはり市長が申されたように、数名の退職者が出れば法的にクリアしないというような問題であれば、専決的にそこに1人でも雇い入れて法は厳守していただきたいというような気持ちで質問しております。 やはりこういった問題解決に当たっては、恐らく身障者に対しては雇用促進の中で国からも助成があると思いますよね、民間と一緒で。やはり雇用に対しては行政の持ち出し分としては、補助があれば障害者をお持ちでない方と比較すれば負担的に軽減できるじゃないかという気がいたしますので、その点から考えて、今後、やはり事務的な問題とか、そういった問題については、障害者によっても能力的には本当に発揮される方もおられると思うんですよ。そうした面について、今後、雇用促進に当たって検討していただきたい。 あとお願いしたいのは、今回、企業誘致が本当に進んでまいりました。市内からも恐らく数名の雇用があるんじゃないかという気がいたしますので、民間企業についてもこういった方たちの採用あっせんをお願いしたいと思いますけれども、その辺について、何か計画がありましたら答弁をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 体にハンデをお持ちの身障者の方々の雇用ということでありますが、このことについては、1回目でもお答えしたように強い関心を持って注視をし、また努力をしているところであります。 先ほど言いましたお問い合わせがあった件については、大変残念だったなと思っています。担当のほうに聞きますと、何度かお問い合わせもあったようでありましたので、実際に今はある職場でお働きになっておられまして、この際というふうな御検討もなさったようでありますが、今回は至らなかったということでありました。今後とも広報に努めたいと思っています。 また、誘致企業の関係につきましては、先般、産業に関する情報連絡の協議会を行いまして、さまざまな企業同士の自己紹介、あるいは市からの施策等の御紹介もさせていただきましたので、そのような機会に今御指摘の身障者の方々に関するいろんな施策等もありましたら、あわせて情報提供し、促していきたいというふうに思っています。 また、誘致企業に営業活動といいますか、こちらのほうから来てください等のお願いをして回ったときに、私個人的にも拝見しましたが、ある企業の場合はデザイン部門だったと思いますが、そういった事務処理に近いところの部門で車いすの方が大変明るい表情で元気にお仕事をなさっていて、なかなかいい個人の能力も発揮されているということを幹部の方からも承りまして、それぞれの企業ごとにそれぞれの企業理念のもとに努力をなさっているというふうに受けとめております。 また、行政関係でいいますと、実は電子自治体関係では、横須賀、三鷹というのは群を抜いて頑張っている自治体でございますが、その情報政策担当の方は実は車いすの方でございまして、私もある日、ぜひ具体的な実態を知りたいと思って訪問しましたら、エレベーターで出会った車いすの方がそのまま一緒に後ろからついてこられましてですね、説明を伺ったところでありまして、大変感銘をいたしました。いろいろな仕事の現場に、いろいろな作業とか個人の能力を発揮できるところがあるんだなと、そういった機会をぜひ御紹介して促進につながっていけばいいなということを改めて感じたところであります。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君)  どうもありがとうございます。 では、3項目めの林業問題に入っていきたいと思います。 この問題についても昨年に質問して、また1年後の質問ということで、比較対照の御回答をいただきました。本当に森林が持つ多面的機能については、これからの災害等にも一番大事な根本的な場所だと思います。確かに中山間農地も必要だと思いますけれども、それ以前に森林が持つ多面的機能というものもやはり重視していただきたいなという気持ちでこの質問に入っております。 今、報告の中で災害復旧を20年度には完成させるということですけれども、見る限り、大きい森林については規模的には恐らく市長が答弁されたように終わったと思います。しかし、個人所有は本当にあちこちにまだ申請されていない森林もあると思いますけれども、被災したところでも、もう既に4年たっていますから、手がつけられない状況なんですよね。木材を搬出するにも伐採するにもどうにもならないというような状況下で、森林組合もここ1年間で対応していかにゃいかんというような感じですので、本当にあと1年間で完備できるのかなという懸念はありますけれども、とにかく極力この問題については森林組合と協議をしていただいて、整備をしていただきたいと思います。 あと関連してですけれども、森林について緊急間伐対策事業というのが今日までありましたですよね。これが大体終わったと思います。その後、森林の生育状況調査というような形で補助事業がありました。また今回、森林の整備事業というような形の中で事業を進めておられますけれども、今回の事業についても今度が始まりで、やはり各森林所有者の方たちもどがんしたらいいかわからんというような現状があろうかと思います。こういった事業の取り組み、今回の計画なんかもただ文書を送って、はい、やってくださいよというような感じではなかなか対応ができていかないんじゃないかなと思います。個人的にも中山間においても高齢化時代を迎えて、区有林であっても管理ができないような状況です。これらに対して森林組合とのタイアップができないか、その辺の調整役を市のほうでできないかどうか、ちょっとお聞きしたいと思いますので、担当部長か課長で回答をよろしくお願いしたいと思いますが。わかる範囲でいいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  建設整備課長。 ◎建設整備課長(森輝雄君) (登壇) 質問にお答えいたします。 質問されました森林の育成についてですけれども、今回の質問の内容は森林整備の進捗状況、今後の対応ということでありましたので、私もこれについては詳しく認識をしておりませんけれども、そういう形とあわせまして、今年度に農山漁村活性化プロジェクト支援交付金による高性能林業機械というのを予算化するように提案をしております。これは名称をプロセッサということで、測尺、玉切り、枝払い、積み込み等の作業ができる造材機械ということで、森林組合のほうで国、県、多久市の助成で購入をすることになっております。こういう導入をすることにおきまして森林整備、育成を含めました促進を図るということで、積極的に取り組みをしたいというふうに思っております。 それとあわせまして、今後の課題といたしましては、市内に存在する森林の小規模面積の占める個人所有の集約、団地化等を図りながら、今回導入計画をしている高性能林業機械や作業路整備などを行って育成していく必要があるというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君。 ◆11番(角田一彦君)  今、農山漁村活性化事業というようなことを言われましたですね。これで森林整備事業とか、そういった事業にも入っていくわけですか。そうした場合に、自分たちも区有林を持っていますから今いろんな森林整備をやっています。そうした中で、どこで間伐しても、道路があるところで間伐しても、山んなかでしても結果は一緒なんですよね。この間伐材を全部捨てにゃいかんという現実なんですよね。片方ではリサイクルで紙の再利用とか言っていますけれども、一方では山林において、こういった無駄な行為を繰り返しているわけですよ。ですから、こういった有効利用というのが考えられないかというようなことでこの質問をしたいと思いますけれども、今、現状は多久市内で木材を伐採、収集しても、結局、中間的な製材業ですか、これらに費用がかかってだれも利用しないという現状が今浮き彫りなんですよね。50年かけてヒノキ、杉の木を生育してきたその単価と、そして今中間でやっておられる製材業の単価、同じような単価で製品化していかなければならない状況なんですよね。だれがこんな利益にならないような事業をやっていきますか。ですから、こういった問題も発生してきていると思うんですよ。 ですから、行政にもう少し森林組合と話し合いをしながら、有効利用についての協議をしていただきたいという要望で、今回の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  角田一彦君の質問は終わりました。 次に、牛島和廣君。 ◆2番(牛島和廣君) (登壇) おはようございます。議長から許可がありましたので、順次通告に従って質問をしたいと思います。2番議員の牛島和廣でございます。 まず初めに、多久市小・中学校再編成統合案についての質問でございます。今まで非常に多くの5名の方がこの件については発言をされているわけでございまして、しつこいようでございますけれども、いま一度私の意見も参考にしてもらいたいなという意味を込めて質問をいたします。 1項目、唐突な新聞発表に問題はなかったかということでございます。また、あえて発表を急がなければならなかった根拠は何だったのかということをお聞きしたいわけなんでございますが、近年になって私たちは教育委員会からたびたび説明は受けておったわけでございます。学校適正規模・適正配置のあり方の中間答申案でも資料などをいただいて十分に理解はしているわけでございますけれども、一般市民の方々はまさに寝耳に水をぶっかけられたような驚きであったようでございます。大きな社会変化に対応するために教育環境の整備を充実することや早急に進む少子・高齢化による人口構成の変化、都市部と地方の教育格差におくれをとってはいけないと、はやる気持ちもわからないわけではございませんが、財政面においても過疎債の運用期限が近まっているというような焦りもあったかなというふうに思っているわけでございます。 市民に十分な説明や話し合いがない中での3年後の学校統合ありきと、これを確定したような新聞報道については、私自身、少々疑問が残るようなところでございます。早計な新聞発表に至った根拠がほかにあったらお聞きしたいと思いますけれども、これは前日の真島議員、それから先ほどの角田議員と十分に重なる部分がございますので、簡潔なお答えで結構でございます。 2項目、また、3年後の2011年4月に開設とありますが、統合される地区の中には数え切れない多くの思い出や地区の文化や歴史が学校を中心としてはぐくまれた経緯も無視できないでしょうし、しかし、頭の中では少子化の現実に学校教育の行き詰まりを覚えつつも、地区の発展と活性化に水を差す状況になるような気がするとともに、地域の格差感をなお一層助長、拡大するようなことになりはしないか、この件について質問をしたいと思っております。 非常に多くの問題を含んでいるわけでございまして、短期間の改革に非常に無理がありはしないかというふうに考えているわけでございます。この件で教育長の意見を求めたいと思っておりますが、この件も非常に重なっているわけでございます。簡潔にお答えをお願いしたいと思っております。 3番目の総事業費が約40億円となっておりますが、算定の基本的根拠の説明と市側との財政面での協議はしっかりなさっておったのかということを質問したいと思っております。 2月22日の佐賀新聞において、財源は70%が交付税措置が可能となる過疎債などを充てる方針であると。また、過疎債のほかに多くの資金が必要と思っておりますし、市の一般財源繰り入れがいかほどになるものか、気になるところであるわけでございます。国庫補助金、また県補助金もあるようでございますが、東部地区においてかかる費用、また西渓地区にかかる費用、また中央中地区にかかる費用、この予算割合についても大方の説明をまずお願いしたいと思っております。 実は私は2年ぐらい前に財政について質問をした折に、財政課のほうからの説明で市債の償還が平成19年度から平成26年度にかけて非常にピークになりますよと、非常に財政的に逼迫するのは目に見えていますので、新たな起債をなるべく抑えた財政運営が必要ですよと警告を受けた気がしております。その中での統合計画案が提案されたわけでございます。市の財政課を交えた総合的な協議がなされたものか、再度質問をいたします。 2番目の項目でございます。道路特定財源暫定税率廃止が多久市に与える影響についてということでございますけれども、今の時期の質問には非常に微妙なところがございます。この法案は3月1日に衆議院を可決通過したわけでございますけれども、現在、参議院の中で審議中なのか、審議に入っていないのか、非常に微妙なところでございまして、まだはっきりわからない問題でもあるわけでございます。この法案はいつかは改正がなされるかもわからないというような状況でございまして、その中をあえて質問をいたします。 この暫定税率が廃止となった場合の試算では、佐賀県においては県全体では道路財源が165億円減少するとのことで、ちなみに多久市の場合、独自財源が83,000千円、それから国庫支出金が88,000千円の合計で171,000千円と、これは新聞に載っていたわけでございますけれども、この減となり、また、道路整備が不十分な多久においては強烈なパンチを食らうところであったようでございます。 このような状況での東多久バイパスの推進と女山トンネルの開通にも大きな誤算が生じはしないかなというふうに思っております。この2カ所の現在の状況と計画の進捗状況はどうなっておるのか質問をいたします。 さらに、2番目の項目の市内の道路整備には道路特定財源だけでは足りず、一般財源や地方債による借金を充てているのが実情でございます。現在の整備の水準を維持しようとすれば、一般財源で賄われております福祉分野や教育現場にも財源不足の影響が出るかもしれないと懸念されているわけでございます。実際にそのような状態になるのか、今の道路整備に大きな変化はないものか、これを質問したいというふうに思っております。 続いて、住居表示についての質問でございます。 市民にいまいち受け入れられていないような気がします番地での表示が、火災発生や緊急放送の際のケーブルメディア、チャンネル9と言いますけれども、この中で流されているテロップの表示に非常に戸惑いを覚えると同時に、新聞に掲載される死亡の際のお悔やみの欄についても、行政区表示のほうが市民には非常にわかりやすいのではないかと思い、表示方法をいま一度考える気はないかという質問でございます。 この件については、住居表示に関する法律がある中で、市においても住居表示条例に基づいて執行されていると思っております。公的文書や行政上必要な字図表示は現行のままでもよございますけれども、火災などの緊急放送やお悔やみ欄などは少し市民のわかりやすい方法を考えたほうがいいんじゃないかなというふうなことを思いながら質問にかえたいと思います。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 1点目は教育長への御質問ですから、私は2点目の項から回答させていただきます。 道路特定財源等に関する御質問でありました。御質問は、国道203号線の東多久バイパス並びに女山トンネルルートの進捗状況や影響、そして、市の道路整備についての影響ということであります。 国道203号線の東多久バイパスを含む区間は、平成6年に地方高規格道路佐賀唐津道路として指定を受けております。このうち、多久-佐賀間の14キロメートル区間につきましては、平成10年に調査区間の指定を受け、さらに平成15年には多久-三日月間の5キロについて整備区間としての指定を受け、現在、環境影響調査等が行われている状況であります。市としましては、事業の整備促進に向けて、国道203号佐賀・唐津幹線道路整備促進期成会及び国道203号バイパス多久・佐賀間整備促進期成会において積極的に提案活動をいたしているところであります。 また、県道の多久・若木線女山トンネルルートにつきましては、平成18年度に県道多久若木線女山トンネル建設促進期成会を設立し、県知事、県議会議長への提案活動等を取り組んでおるところであります。その進捗状況についてでありますが、平成18年度より現地のため池、井戸の水位の観測、湧水等の量等の調査などの水関係の調査が行われております。また、トンネル建設によって周辺の水環境がどのように変化するのか等の基礎データの収集としての調査もされているようでございます。さらに、経年変化を観測するため、少なくとも3年以上の調査が必要とも伺っております。 これら2つの事業に対しましては、道路特定財源暫定税率廃止がどのような影響を与えるかという御質問でありますが、道路特定財源は地方公共団体の極めて重要な歳入財源ともなっておりますので、暫定税率が廃止をされれば県の道路特定財源の歳入は半減をし、現在事業推進中のところについても、すぐ、あるいは予定どおりの完了のめどが立たなくなるということでございますので、要望中の道路につきましては事業着手が大幅におくれることが危惧されるところであります。しかしながら、真に必要な道路整備につきましては確実に進めていくということが必要であるという国の方針、また県の方針でもありますので、引き続き積極的に要望活動を展開していきたいと考えております。 2点目でありますが、市内の道路整備についてであります。 現行の制度の中で道路特定財源の暫定税率がもし廃止されますと、議員お尋ねの1月22日の新聞記事でもありますように、多久市においては170,000千円の減収及び佐賀県におきましては129億円の減収、また、道路整備のための財源等が半減していきますので、現在行われております国や県の事業につきましては、事業の完了までの期間が倍以上になるのか、あるいは休止状態に一たんされるのかなど、まだ予測はつかない状況でございますが、これらのことにより市の道路事情につきましても、交付税や交付金の大幅削減によりまして、新たな道路整備や維持管理のための財源が減少することが想定されているところであります。 現在、御質問にもありましたように通常国会において審議が行われておりますので、その動向を、あるいは結果を注視しながら、場合によりましては国や県へ要望もし、対応していかなければならないと考えております。 次に、3点目でありますが、住居表示についてのお尋ねです。 住居表示につきましては、市街地にあります住所、もしくは居所や事業所や事務所等の所在する場所を合理的に表示することを目的として行うものであり、住居表示に関する法律という法律に基づいて、平成15年5月から市内ではメイプルタウン地区で実施をしたところであります。 この住居表示制度につきましては、原則として道路で囲まれた市街地におけるブロックを単位とする街区で構成をし、町名や従来の行政区割りの変更を伴いますため、多久市ではまだ普及をしていない状況であります。そのため、現在の住所の表示方法として従来の土地の地番を表示する方法で戸籍、住民票、土地の登記簿などに記載をされております。しかし、集落を単位として生活を行ってきた歴史的な背景もありますため、慣習的には集落名、いわゆる行政区名で行われているのが実情であります。 そこで、議員御質問の地番表示では大字の区域が広いので場所がなかなか特定されず、どの行政区なのかわかりにくいということが発生をしてまいります。特に、これも御質問でありましたように、火災等の発生時に一斉放送やケーブルテレビでの画面での地番表示では消防団の出動でも場所が特定しにくいということもあります。 現在、この消防体制についてですが、佐賀広域消防局の通信指令システムで対応いたしております。119番の通報があった場合、家屋や事務所等にあります固定電話から通報がありますと、電話が設置されている住宅地図上の位置と住所が表示されます。これは画面上に地図も出てきます。通信司令室の通信員は、できるだけ通報者の方に行政区まで聞くようにしております。この場合、行政区が確認できた場合は各消防署への出動指令におきましても行政区の名前まで表示されますので、例えば、これを受けた多久消防署の通信担当者は一斉放送による放送やケーブルテレビのテロップに行政区まで入れて放送いたしております。けれども、通報者が市外の方であったり、携帯電話からの通報であったなどの場合は通報者から行政区までの確認がなかなかとれない場合もございますので、大字と地番での表示ということになっているようでございます。このようなこともありますので、できる限り通報される方も今後は行政区まで通報いただければありがたいと思いますし、そのような改善にも啓発をしていきたいと思います。 また、佐賀広域消防局の通信指令システムでは、行政区までの表示ができるように改善する方法ということも考えられますが、すべての地番について、この行政区を付記できるようにシステムを改修するということになりますと、佐賀広域消防局の導入しております通信指令システムが現在10年ほどになりまして、この更新に合わせて平成21年度以降に行政区まで付記するよう改修を行う計画を内部で検討されておりますので、これで改善はやや図れるものと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 牛島議員の1番の御質問にお答えしたいというふうに思います。 確定したような新聞報道であったがということでありますが、私も不満が残ったのは中間答申という言葉がなかったということ、そして、あたかも確定したかのような書き方になっていたかなと。これから市民の皆さんに御意見を伺うんですよと、こういう答申をいただいたけれども、どうでしょうかというふうな基本的な姿勢ですよというふうには書いていなかったので、そこは牛島議員と同じ思いでありまして、私としても不満の残るところでありますが、中身はそういう報道であったというふうに思います。 それから、はやる気持ちがなかったかどうかということでありますが、もしはやるとするならば、子供たちの成長は早く、検討している間に大きくなっていくという部分もあるし、子供たちにとっては一日一日が大切であって1年後ではないという部分も御理解いただきたいなというふうに思っております。 統廃合を検討するときに、部活動の問題だとか、あるいは学校の修繕のことだとか、あるいは教員の活用のことだとか、あるいは統廃合を考える上でもすぐに手をつけなければならない、そういったものがありまして、統廃合は非常にデリケートで子供たちへの影響も大きいものがあると思いますので、神経を使いながら取り組んでいきたいというふうに思います。 それで、どうしても学校の再編ということになりますと、コスト面だとか、あるいは少子化だとか、そっちのほうに目が行きがちでありまして、新聞報道も専ら少子化での学校統廃合という報道だったというふうに思いますが、私としては教育の中身を充実させたいという、本当はここがもっと膨らまにゃいかんはずなのに、どうしてもコスト面、あるいは少子化といったところに目が行きがちでありますが、本当は教育の中身を充実させると、そして、子供たちにいい教育を準備したいというのが根底にあることははっきり申し上げたいというふうに思います。 ただ、返す返すも残念に思うのは、皆さんから「知らんやった」と。「寝耳に水」とか、「余りにも突然に」という言葉をよく聞かされるんですが、もっと早くから話を積み上げて、多久市の将来のためにどうあるべきかということをもうちょっと早くからしておれば、その辺も少し和らいだかなというふうに思いますが、確かに市民の方々にとっては唐突な話であったかもしれません。しかし、世の中の動きだとか、そういったことを考えたときにどうしても手をつけなければならない、そういう大きな課題でもあろうかというふうに思います。 そうしたときにどうしてもつきまとうのが財源問題でありまして、これが表に出ると、「そがん金のことばっかりで」と、こう言われますので、なかなかこれも非常に難しいなと思って私は今答えておるわけですが、目標年次を一応23年というふうにしたということは、先ほど牛島議員も御指摘のように過疎債の活用と。とにかくないない尽くしの中でやるとするならば、佐賀弁で言えば、かすくい集めて何とかしていくということもまた必要かなというふうに思います。 一般財源からの繰り入れのことだとか、その辺になるとちょっと私はよくわかりません。わかりませんので、わかる教育部長がおりますので、後でその辺は話があると思いますが、確かに新聞にも約40億円というふうに書いてございましたが、例えば、中央中学校の敷地に北部小学校と緑が丘小学校、南部小学校を統合して施設一体型の小中一貫教育を実施するという中間答申であります。その場合の校舎建設の方法として、2つの方法が考えられるだろうと。私はできるなら、これからを見通したときに、長い目で見たときは新築だというふうに思います。もし新築するなら約38億円ということを見込んでおるわけでありますが、中央中学校も建設から26年たっております。この間の地震のときには壁が、直径25センチぐらいの塊のブロックが落下をすると。そして、既に鉄筋もむき出しになっている。ざっとつくってあります。(189ページで訂正)しかも──こう言うと失礼になるかもわかりませんが、校舎を見てもらうと本当に鉄筋がむき出しなんです。新築するとするならば、それぐらいを見込んでいると。 2つ目は、どうしてもそれが無理であるということであれば、大規模改修を行うと。この大規模改修には13%相当の持ち出しで済むだろうというふうに思いますが、小学校の校舎だけを新築する方法でありますが、その場合の建設費は15億円を見込んでいると。 いずれの方法にしましても、教育委員会は予算権も何も持ちませんので、市長部局とよく相談をさせてもらいながら、どの方法をとったほうがいいかということはこれからの検討だろうというふうに思います。 ○議長(古賀和夫君)  今の答弁でよかですか。教育部長......(「そしたら、私が真っすぐいきましょうか。2回目で」と呼ぶ者あり)牛島和廣君。 ◆2番(牛島和廣君)  市長が早目に言われましたので、ちょっと順序が逆になりますけれども、今度は教育のほうを先に済ませていきたいというふうに思っております。 1番目の唐突な新聞発表というものについては、やはり前日の真島議員の説明、また、先ほどの角田議員の説明の中でも教育長は一生懸命言われていたわけでございます。やはり勇気ある決断を新聞発表と同時にされたかなというふうに思っております。やはり3年後というふうな目標を持った上だったら、私たちからすれば少し遅いような状況であると私は判断しております。少子化というのは私たちがどうしても避けて通れない道でありまして、まさかこんなに早くこういう問題が起こってくるということはだれもが想像もしなかったかなというふうに思いつつ、やはり市のほうでは平成16年に行政改革推進本部の中で、助役を中心とした集まりでございますけれども、学校統廃合について早急に検討をしなさいよというような話し合いがあっているようでございまして、平成16年5月には年度内に教育委員会としてその方針や方向性をまとめ、具体的に検討すると中間報告の中にも明記されているわけでございまして、平成17年4月には行政改革大綱の中でも、「アクション123」といいますか、そういうもので学校の統廃合については言及されているわけでございます。この時点で、これを引っ張ってきて平成18年に適正規模・適正配置検討委員会が設置されたというようなことで、こういう契機、流れがあるわけでございます。一番初めは平成16年にこういう計画といいますか、こういうふうになりはせんでしょうかと、研究をしなさいというようなことが言われているわけでございまして、まさに4年前ぐらいからこういう少子化の問題が教育委員会の中で検討をされるようになった経緯があるようでございます。 それで、唐突のようでございましたけれども、今度の新聞発表があたかもびっくりするような状況を市民の方は受け取られたんじゃないかなというふうに思いますけれども、こんなに早くなったのを急ぐということに対して、私たちももう少し早目にそういう修正がされていたら、去年の北部小学校の体育館建設ですね、そういうものももう少し私たちとして考える方法もあったと私は思っているわけでございます。統合を3年後にもしされた場合は、やはりあの大きな立派な体育館をつくったばかりでございますけれども、無駄とは言いませんけれども、また再利用を恐らく検討されると思いますけれども、そういうことを含めて、もう少し全体的な流れで物事を図ってほしかったなというふうに思っているわけでございます。 非常に金のことで無駄、無駄、無駄というようなことでございますけれども、うちのまちはそんなに金持ちでないわけでございまして、あちこちにですね、緑小のプールでも同じですよね。やはりこういうことが審議をされる中での建設、また北部小学校の体育館も同じく、こういうことを裏に話をしながらああいう建設を進めたということに対して市として、まずこの件については市長に、私はこういう話が内部でありながらああいう計画を推進されたということに対してどのようにお考えかお聞きをしたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 中間報告書にもありましたように、平成16年の春に教育委員会のほうに行革関係で幹事会等の議論の中から要請をしているわけですが、本来だったらそのときにスタートするべき議論だった部分があったと思いますが、そこが少しおくれた部分があったのかなと。その分、議員が今御質問の中でも言われましたように唐突感が出ているというふうに受けとめております。 また、北部小学校にあります体育館についてのお尋ねでありましたが、現在、位置づけとしては社会体育館的な位置づけも兼ねておりますので、地域の方々の利用に関しましては大変利用率の高い施設として今も運営をされております。今後もそのような位置づけは十分に機能としても果たせると思っておりますので、そこは地域のためにも役に立つ施設であろうというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  牛島和廣君。 ◆2番(牛島和廣君)  北部中学校、南部中学校が統合したのが、今から26年前になるというような教育長の話でございました。昭和58年当時の総事業費が11億円ぐらいかかったそうでございます。国庫補助金が410,000千円、そして、その当時は義務教育施設整備事業債というものがありまして、これはほとんどが用地買収費につぎ込まれたようでございます。土地代でございます。これが3年据え置きの25年返済というような、ことしぐらいに全部終わるのかな。こういう資金であったということで、その中で、その当時も過疎債を180,000千円繰り入れしているわけでございます。県貸付金が9,000千円程度あるわけでございますが、問題の一般財源からの繰り入れが410,000千円なされているわけでございます。その中で完成をしたわけでございます。トータルの11億円で完成したというわけでございまして、今度の40億円というような計画の中には、26年前の右肩上がりの財政状況とは全く違うわけでございます。逆に右肩下がりの財政の中での計画でございまして、非常に先の見通しが見えない中での計画でございます。それと同時に、つけ加えますと、先ほども申し上げましたとおりに起債の償還がピークに差しかかっているわけでございます。非常にその辺の財政事情、教育長は金のことは僕はよくわからんというようなことでございますけれども、まず、こういう計画、こういう立案は大きな金が必要となるもので、金のことを計算しないでこういう計画を遂行するということに、とんでもない無茶といいますか、勇気ある決断ではございますけれども、これはちょいと無茶じゃございませんかと私たちになれば言いたいようでございます。 この中でも過疎債、過疎債と言っておりますが、今まで恐らく年間3億円から4億円ぐらいの過疎債の発行だったと、借り入れしたというふうに思っておりますけれども、平成19年度でもいっぱいの480,000千円、4億円ちょっとぐらいの実績じゃなかったかなというふうに思っております。これだけの計画をなされる中で過疎債の割合が、どのくらい過疎債を借りて、あとの一般財源を、3年後ですか、どのくらい打ち込むかなという割合の説明を大ざっぱでよございますけれども、どのくらい過疎債を利用し、また義務教育施設整備事業とか、その他県の貸付金、国の貸付金で概算といいますか、その説明を少しお願いしたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  教育部長。 ◎教育部長(石橋慎一君) (登壇) お答えいたします。 先ほど教育長が申し上げましたように、財源というか、予算権につきましては教育委員会がございませんので、市長部局のほうにお願いするというような格好になるかと思います。ただ、財源的なことにつきましては、やはり担当のところである程度の見通しをつけないといけないかなということで思っております。 それで、先ほど教育長が申し上げましたように、理想といたしましては、新築をいたしまして小・中学校を建設するというようなことが理想でございます。その理想を考えた場合、小学校につきましては統合ということになりますので、小学校に関することにつきましては過疎債を適用できます。ただ、中学校につきましては今回の場合が統合にはなりませんので、その場合につきましては過疎債を利用することができません。ということで、大ざっぱな計算ということになるわけでございますけれども、小学校につきましては校舎、それから屋体、屋内運動場、それからプールにつきましては統合で建設できるものではないかということで考えております。中学校の校舎、それから武道場、技術室につきましては統合ということになりませんので、一般的な建設、改築になるものということで考えております。 そういうところで考えましたときに、小学校の建設につきましては国庫補助が使えまして、国庫補助以外のものにつきましては過疎債を利用するというような考えでいきたいということで考えております。中学校につきましては国庫補助が今のところございませんし、統合の過疎債は使えませんので、先ほど申されました学校施設等の整備事業債を利用することになるんではないかということで考えております。この場合、充当率につきましては75%になりますので、中学校につきましては約16億円を考えております、先ほど申し上げましたような建設をするということで考えてですね。その場合、75%の充当で約12億円程度が学校施設等の整備事業債になるんではないかということで考えております。これにつきましては、今のところ単独でいけば交付税措置はないんではないかということで考えております。それで、先ほど申されましたように3年据え置きの25年でございますので、利息がどれぐらい、利子がどれぐらいなるかによっても変わってくるかと思いますけど、年間約60,000千円から70,000千円程度の返済になってくるものではないかということで考えております。 そういうこともありますので、第2案ということで先ほど教育長が申し上げましたけれども、小学校の部分だけを建設するということを考えた場合は、当然、国庫補助の2分の1は使えますので、その後の国庫補助以外につきましては過疎債が充当できますということで、小学校の建設につきましては単独の繰り入れというか、単費はないものということで考えております。中学校の大規模改修を行いまして、現在の中央中学校の校舎を利用していくということで考えた場合、国庫補助が3分の1つきます。それから、先ほど申しました施設の事業債がききますので、単費が総事業費の約13%程度ということになりますので、大規模改修を今のところ150,000千円程度ということで考えておりますので、約20,000千円程度の単費が必要になってくるということで考えております。 以上でございます。 ○議長(古賀和夫君)  牛島和廣君。 ◆2番(牛島和廣君)  今、教育部長のほうから説明がございましたけれども、ぱっぱらぱあと数字を並べられたわけでございまして、非常に書きとどめるわけにはいきませんでしたけれども、小学校においては過疎債、またそういう補助をもって建設はできますけど、中学校の場合はできないというようなことで、学校債ですか、学校教育施設整備事業債のことでしょう。これを多投するというわけでございまして、この中に結構一般財源の持ち越しがかなりあるわけですよね。 その中で私が質問をいたしますのは、財政課長にお尋ねいたしますけれども、この計画は事前に打ち合わせがあり、将来の償還とかみ合わせて学校教育施設整備事業債が3年据え置きの25年返済、また、ほかの過疎債においてもそのような3年据え置きの9年支払いというふうな中で、今までの返還債権の状況とかみ合わせてみて本当に大丈夫かというのが私の今の気持ちでございます。公債費比率も今13%近くあるわけでございますけれども、あとこのピークの平成26年から先に向かって公債費比率自体が何%ぐらいになるのかというふうなことを財政課長のほうに伺いたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  財政課長。 ◎財政課長(山下浩伸君) (登壇) 協議したのかということでございますけれども、教育委員会のほうからどういった財源が使われますかということ自体は聞かれましたけれども、それを具体的に事業費が幾らになりますよとか、そういったところまでうちが検討しているということではございません。 過疎債が使えるということは、県の市町村課にお尋ねをして、補助残については統合の場合は過疎対策事業債を使えますよということでの返答はいただいております。それで、教育委員会にそういったことで伝えております。 将来、小学校、中学校を新しくした場合40億円ということで、小学校の場合は補助金もあって過疎債を使えますけれども、中学校の場合は統合ではございませんので、単独の起債になると思います。そういった場合、交付税措置もございませんので、なかなかいいですよというところまで具体的に協議をしておりませんので、そこは教育委員会も第2案の大規模改修ということで考えておられますので、財源的に見ればそっちのほうで考えていかざるを得ないんじゃないかなという──私個人の今のだけですね、具体的に庁内で検討しておりませんので。 それから、公債費の負担ですけど、今12.8%で、試算をしますと50,000千円で1%ぐらい上がっていくと。標準財政規模で何%かということでございますので、標準財政規模が50億円前後でございますので、それに対して起債の額が幾らかということで率が決まってきますので、償還が50,000千円で約1%ずつ上がっていくということと思っております。 以上でございます。 ○議長(古賀和夫君)  牛島和廣君。 ◆2番(牛島和廣君)  財政課長は50,000千円で1%上がるということでございまして、教育部長は償還が大体年に70,000千円ぐらいじゃないでしょうかというようなことでございまして、公債費比率が1%ちょっと上がるかなと。これだけを考えれば、13%が14%になるような話でございますけれども、本当に大丈夫かということを真剣にとらえて、もう少し勉強をする必要も庁内であるはずじゃないかと思っております。余り金のことばかり言いますと、あやつはごっとい出てくるたんび金ばかり、金ばかりというようなことを言われてもしゃくでございますけれども、やはり立派な多久市の財政運営をするためには一番基本でございますので、もう少し厳しい目でとらえていかなくちゃならないかなというふうに思っております。 実はなぜそんなことをがたがた言うかとなれば、隣の小城市においても去年の暮れの新聞に2012年度には赤字に転落するだろうと予測がされているわけでございます。うちは合併をしなくて、自分たちの我が道を行くという理念に燃えて頑張っているわけでございますので、ぜひともこういう新聞の記事にならないようにしたいなというのが私の本音であります。しっかりうちはやっておりますよと、学校統合に向けてもしっかり皆さんと意見を密にしながら計画を推進していきますよと他市に誇れるような財政づくり、学校づくりをしたいと、子孫に負を残さないような施策をやっていきたいというような思いがありまして、こういう非常に厳しいような言い方をやっておるわけでございます。 非常に財政も逼迫している中での学校統合、ぜひ今教育長の気持ちを十分に発揮して、教育長の今の気持ちをしっかり踏襲してもらいたいというふうに思っておりますし、私たちとしてはできるだけ、もう目の前に迫っておることでございます。ことし生まれた子供が多久市内で百四、五十名ということは、7年後には各小学校においては何人かしか入学をしないということになれば、やはりこれは必然的に急がなくちゃならないということでございます。しっかり財政のほうと市とも協議を重ねながら、教育長も金のことは知らんよじゃなくて、やっぱり金のことも頭の隅っこに置いてこういうことをしっかり進めていってもらいたいと。しっかり私たちとしては支援をしたいと思っておりますので、頑張ってください。 では、2番目の項目に移ります。 特定財源の与える影響ということでございますけれども、この件については私たちもきのう、実は議員全部集まって協議会をしたわけでございますけれども、この中で意見書の決議を採択したわけでございます。これはなぜかといえば、今度3月31日で期限切れになるということで、ぜひ採用をしてくださいというようなことでございましたので、きのう条件つきということで一応議会の中では賛成をするというような方向になっております。その条件といいますか、要望書の中には、暫定税率の10年延長には問題があると。やはりもう少し審議をしてもらいたい。それから使途ですね、今いろいろ国会の中で、またとんでもない金の使い方をやっているわけでございまして、そういうことがないようにというような要望書を添えて、道路特定財源の関連法案の意見書に対して賛成というように議会の中では決まったわけでございますけれども、やはり市長初め、財源に与える影響というものははかり知れないものがあるわけでございますので、ぜひ首長、しっかり財源確保にも頑張ってもらいたいなというふうに思っておりますし、今、東多久バイパスの佐賀までの進捗状況、また女山トンネルの進捗状況も環境調査の段階といいながらも、なかなかこういうものが目の前、もし財源がなくなった場合とかになれば、おいおい、このままでいいのかというような気持ちになるわけでございます。それについては、十分な配慮をしながら頑張ってもらいたいなというふうに思っております。 それからまた3番目、一番最後でございますけれども、住居表示について、佐賀広域全体の動きの中での推進ということでございますので、多久だけで住居表示を佐賀広域の中でやっていけというのはいささか無理な相談かなと、それはわかっておるわけですよ。だけれども、今現在の消防署に勤務されている方が、すべて多久市内の方やったら問題ないわけでございますけれども、やはり異動の中で他市から来られて、多久市内の状況がまだつかめていない方が司令室に入ってみたりすれば、どうしてもそういうふうな番地表示になって、消防団員自体が大字小侍と番地だけ表示されたばかりで、小侍も非常に広いわけで、どこに行っていいかわからないというようなことも発生しておるわけでございますので、この点は非常に市としては、やはり通信司令室のほうにこういうふうにしてくださいとはなかなか言い出せないだろうけれども、やはり来年にはシステム自体を入れかえるということでございまして、なるべく私たちの意に沿うような方向に努力をしてもらいたいなというふうに思っております。 また、お悔やみ欄については、これは新聞社の問題でございます。これでございまして、斎場あたりの協力を私たち自身が要請をしながら、市民にわかりやすく表示をしてくださいとお願いをしたいなと私たちは思っておりますので、市民の非常に動きやすい、わかりやすい行政をしいていく上でも、やはり消防の緊急放送あたりについては、ひとつ努力をしてもらいたいというふうに思っております。 これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(古賀和夫君)  牛島和廣君の質問は終わりました。 残された吉浦啓一郎君の質問は午後行うこととし、暫時休憩をいたします。                午前11時54分 休憩                午後1時   再開 ○議長(古賀和夫君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 質問に入る前に、教育長の牛島議員に対する答弁で訂正がありますので、よろしくお願いします。教育長。 ◎教育長(中川正博君) (登壇) 牛島議員の質問への答弁の途中で不穏当な発言がありましたので、訂正をさせていただきます。 中央中学校の校舎がざっとつくってありますというふうに発言をしましたが、あれは、例えば、鉄筋がむき出しになって、改修の時期に来るぐらいに老朽化しておるという思いで、私も在籍しましたので、かわいがってはきたんですが、非常に不穏当な発言と、おわびして訂正したいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  引き続き市政一般に対する質問を行います。吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君) (登壇) 8番議員の吉浦でございます。通告に従いまして質問をしたいと思います。 まず、多久市営住宅池ノ平団地について。 東多久の池ノ平団地は昭和40年代に建築された住宅で、築後40年以上経過した住宅もあり、現在は新規入居停止措置をとっておられるようですが、現在の入居状況と、今なんで入居停止中なのか、その理由をお聞かせいただきたいと思います。 また、池ノ平団地に限らず、公営住宅への入居の可否については、どこで、だれが決定をされているのでしょうか、お聞きしたいと思います。 長期的住宅対策の一環としていろいろ構想もあるように聞いておりますが、建てかえも含む今後の計画について、構想がありましたらお聞きしたいと思います。 次に、聖廟創建300年祭記念事業について質問したいと思います。 多久聖廟創建300年記念関連の事業として、ことし10月25日、26日の両日にわたって、記憶に残る記念事業を計画されておるのは当然のこととして、メーンの事業としてはどのようなことを考えて実行なさろうとしているのか質問したいと思います。 次に、前にも質問いたしましたが、孔子像の修復にかかる費用については、市民を含む一般の方々からの浄財を募ってそれに充てるということですが、どれくらいの予算が必要か。また、それだけで満足していいのか確認したいと思います。 また、多久市というか、聖廟ゆかりの方々を招聘しての記念式典を行いたいと市長は演告の中でも述べられておりますが、ゆかりの方々とはだれを想定しておられるのか。今考えておられる範囲で、わかりましたらお聞かせいただきたいと思います。 聖廟創建300年に当たることしは、まさに節目の年として孔子の里多久を全国に発信する絶好のチャンスであり、その事業に少しでもかかわれることは私個人にとっても非常に栄誉なことと、そのめぐり合わせに感謝いたしております。ぜひ成功させたいものと考えています。そのためにも記念事業の全体的イメージについて、市長はどのようなイメージを持っておられるのか質問したいと思います。 なお、今回は併用方式で質問したいと思います。 1回目の質問は終わります。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 吉浦議員の御質問に回答してまいります。 まず1点目、住宅の対策についての御質問をいただきました。 公営住宅制度は、住宅に困窮する低所得者等に対しまして低廉な家賃の賃貸住宅を供給することによって、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的としたものであります。 多久市では市営住宅として10団地、336戸を設けており、御質問の池ノ平団地は昭和42年度から47年度にかけまして建築をされた簡易耐火の平家建てのものでありまして、全体で50戸の住宅団地となっております。平成20年3月1日現在で、うち38戸、83名の方が入居されております。 お尋ねの新規入居停止の理由につきましては、建築以来35年から40年が経過をし、大変老朽化しておりますことから、近年、多大な修理費がかかっておりまして、また、構造上の点からも全面的な修理というのが困難でもありますことから、平成17年9月に開催いたしました市営住宅入居資格選考委員会におきまして協議をしていただき、平成18年度から新規入居停止を行ったものでございます。 2点目の入居可否の決定でございますが、多久市におきましては、市営住宅条例第6条の中で入居者資格を明確に規定いたしております。具体的に申しますと、次のような資格が必要となります。まず最初に、現に同居し、または同居しようとする親族があること。ただし、老人、身体障害者、その他特に居住の安定を図る必要がある方に関しましては、同居親族を必要とはいたしません。次に、政令で定めた収入を超えていないこと。そして、現に住宅に困窮していることが明らかな者であること。さらには市町村民税を完納していることなどが基準となっております。 以上の資格を備えた方に対しまして、住宅困窮度の判定を行います。この判定につきましては、市営住宅条例施行規則第4条の中で決めております市営住宅入居資格選考委員会の中で判定を行い、困窮順位の定めがたい方につきましては公開抽せんにより決定を行うこととしています。ただし、抽せんに当たりましては、一般的に住宅困窮度の高い高齢者の方や障害者の方等につきましては優遇措置を行っておるところであります。その後、市公営住宅を立ち退く方があった場合、その場合はその都度入居予定予備者の中から入居順位に従いまして入居を決定いたしております。 関連して3点目ですが、次に、建てかえ等の計画を含む今後の計画についての質問であります。 近年、少子・高齢化等の社会的な変化が進展をして、かつライフスタイルにおきましても多様化していますことから、人々の暮らしの基盤となる住宅や住環境におきましても、将来的に対応できる住環境整備が必要であると考えております。 池ノ平団地につきましては、先ほど申し上げましたように老朽化が進みまして、多大な修理費が必要となっておりますため、現在、新規入居停止といたしておりますが、団地の建てかえにつきましては、住宅マスタープランにも位置づけておりまして、財政状況等との整合性を図りながら検討してまいりたいと考えているところであります。 次に、大きな2点目、聖廟創建300年記念事業について幾つかお尋ねがありました。 多久聖廟創建300年の記念事業の実施につきましては、実行委員会の実行グループレベルで準備を進めているところであります。正式には3月末に予定しています実行委員会において承認をいただいてからになりますが、御質問の10月25日、26日に予定しております記念祭のメーン行事等につきましては、以下のようになっています。 まず、25日の午前中でございますが、春の釈菜──失礼しました。ちょっと前後します。まず、春の釈菜の後に、緑青等が今孔子像に発生している部分がございますので、この腐食に関しましての修復を春から秋の期間に行います。秋の釈菜までに完了いたしますので、修復後の孔子像を多久聖廟へ再安置をいたしますため、聖龕、これは孔子像が入っている器のようなものでございますが、聖龕を模した厨子に孔子像をおさめて台車に乗せ、聖廟周辺の市街地を巡行する、いわゆる遷座式を行いたいと思っています。ふだんはなかなか間近に見ることができない孔子像でありますが、この際、広く市民の皆様にも公開をするとともに、台車の引き手につきましては、市内の幼稚園や保育園の園児の皆さん、また小・中学生などにお願いしたいと思っております。 また、遷座式につきましては、中国で古くからの招福、厄よけの象徴として祭事に欠かせない踊りとして今にも伝えられております獅子舞や地元多久町の伝統芸能等を披露していただきたいと思っています。 また、25日の午後、多久まつり後の夕方には記念講演を予定しております。現在、多久市の教育委員会において、小・中学校において如、すなわち思いやりの心の教育を進めているということもありますことから、如の気持ちを大切にした内容の講演を数多くなさっておられます歴史小説家等としても有名な童門冬二先生をお招きして、講師として記念講演をいただきたいという計画をいたしております。 日本人の心の美しさを土台として、歴史という人間ドラマをおもしろく、またわかりやすく実学として胸にしみ渡るような内容のお話をされておりますので、童門先生の講演は恐らく聞く方々へ多久聖廟を創建した4代領主であります多久茂文公の思い、そしてそこに込められた志というものへいざなうものと思っております。 また、26日、翌日は秋の釈菜がございますし、また孔子まつりもありますので、その際に記念式典を開催いたしたいと思っております。式典には儒学の祖であります孔子の縁で平成5年に友好都市を締結しております中国の曲阜市、すなわち孔子様の生誕地でありますが、ここから要人を招聘し、孔子廟創建300年をともに祝いたいと思います。また、多久市民とのさらなる友好を深めたいとも考えておるところであります。また、御子孫であられます孔徳懋女史がおられますので、お招きしたいとも考えてはおりますが、健康面などの課題もあり、慎重であるべきではないかという御助言もいただいておりますので、もう少し検討が必要かというふうに考えております。 なお、前日の25日には日中友好協会多久支部と連携して友好都市締結15周年の記念レセプションも計画をいたしたいと思っております。 次に2点目、孔子像修復の募金方法についてであります。 孔子像の修復の費用につきましては、現在のところ必要経費としてはおよそ2,000千円と見込んでいるところでございます。孔子像修復の募金のお願いにつきましては、1月号の市報に孔子像修復募金について、市民の皆様に対し協力の依頼を行っているところでございます。また、300年祭のイベント案内とあわせまして、孔子の里から春の釈菜の案内を出すときにあわせたり、あるいは募金依頼文書等も送付をして、さらには関東多久会や関西多久会の方々にもお願いをしてまいりたいと考えております。このほか、例えば、企業誘致として御来訪いただいた誘致企業の皆様方や多久に関連のある企業等へも働きかけたいと考えております。 4月に入りますと、各世帯に趣意書を配布するとともに、各町の嘱託員会にも出向きまして、300年祭イベント等についてお知らせを行う際にこの趣意書についても御説明を申し上げ、市民の皆様の御理解、御賛同を受けて、できれば数多い口数の御寄附をいただきたいと願っておるところでございます。 次に、3点目は多久市に縁のある人々の招聘ということでございますが、ゆかりのある人々とはどういった範囲かということでございました。 多久にゆかりのある人々の招聘についてでありますが、先ほど申し上げましたように、平成5年、友好都市を締結することになりました孔子様生誕地、中国山東省曲阜市からの要人を招聘したいと思っているところでございます。また、あわせましてそのえにしを結んでいただいた北京の中日友好協会の幹部の方も検討する必要があるかなと現在検討中でございます。また、あわせまして本市と同じく由緒ある孔子廟や学問所があります、例えば、湯島の聖堂、あるいは閑谷学校、足利学校の関係者への御案内も予定いたしております。さらに、地元多久の地を離れてもなお、ふるさと多久に熱い思いを寄せていただいております、先ほど申し上げました関東や関西の多久会の皆様方へも御案内をいたしたいと思っています。また、御来賓としてお越しいただける皆様には、式典に引き続きまして300年間変わることなく中国風に古式ゆかしく行われております釈菜をぜひごらんいただき、御堪能いただきたいと思っております。 次に4点目、記念事業の全体的なイメージというお尋ねであります。 多久には全国に誇れる国の重要文化財多久聖廟がございます。調べますと、大正年鑑に実は国宝という位置づけにもなっております。その後、法改正等で重要文化財になっておりますが、大変貴重なものであるということであります。江戸時代の中期以降、全国各地に儒学を指針とした学校がつくられ、あわせて孔子廟が建設されたところでありますが、そのほとんどは明治維新を経る歴史の中で役割を終え、姿を消していったように思います。しかし、多久聖廟はこれまで戦火に遭うこともなく、建立当時の姿を今もなお残しております。また、春と秋に行います釈菜は、300年間変わることなく、絶えることなく中国式の方式で古式ゆかしく行われ続けております。 多久領の4代領主多久茂文公は、武士や町人、農民の身分を問わず、志ある者が学べる学問所である東原庠舎を開校し、また、儒学の象徴として多久聖廟を建立されたわけでありますし、そこに孔子像を安置されました。多久茂文公が多久聖廟を通じて人々に伝えようとされたものは、難しい儒学の思想や学問の内容だけではなくて、親を大切にすること、人を敬うこと、またへりくだり礼儀を尽くすことなどといった人としての道を歩むことを広く領民に伝えたいと思われたことでもあろうと思います。 創建300年を迎えます2008年、すなわちことし、平成20年を機に、このような歴史を持つ多久聖廟を市民すべてが再認識いただき、また、改めて市民の心の糧にするとともに、郷土が誇れるこの史跡多久聖廟を全国に発信することで、文教の里多久、そして孔子の里多久をアピールしていきたいというふうに思っております。特に、教育問題では、道徳やしつけの問題が揺れたり、さまざまな課題があり、品格とか人間性とか徳育とかが尊重される時代になっておりますので、ぜひそのような発信につなげていきたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  ありがとうございました。それでは、市営住宅池ノ平団地のことについてお聞きしたいと思います。 マスタープランにも一応計画がありますので、それに基づいて財政的なことがというような話もありましたが、とりあえず、入居停止になったのは2回目なんですよね。13年3月ですか、要するにここにありますが、多久市総合計画の中で見直したいというときに、出された後すぐ入居停止になっておるようです。その後、15年に再開されております。そして18年、また停止されておりますが、そういうこともありまして、産業厚生委員会としては一応現地も視察に行きました。そしたら、やはり私たちが見た住居に関しましては住むのは無理だなと。ただ、現在住まれておる家屋に関しましては、まだかなり頑丈につくってありますので、住めんことはないというような判断をしましたけれども、あそこがまだ便所が多分くみ取り方式になっていると思います。そして、衛生上は余りどうかな、安心・安全というわけにはいかんなというようなことで考えました。 それで、実際修繕費、維持管理費が相当かかるというような話でしたけれども、今の住居を修復した場合、どれくらいの見積もりがあるのか、担当課のほうでわかっておりましたらお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(吉田克良君) (登壇) お答えいたします。 入居を再開した場合、例えば、修繕が必要なところは床の畳がえ、そしてまた床板、床組み補修とか畳の処分、内壁の塗装、天井の塗装、建具としてふすまの張りかえということで、経費を入れて約560千円程度の修繕費がかかると思われます。 また、今後修繕費が必要なところにつきましては、40年もたっているところもありますので、経年変化により、いろいろ雨漏りによる屋根の補修が必要になる場合もあります。これにつきましては、かなりの修繕費用がかかるとは思われます。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  何か併用式になれませんので。 13年3月にマスタープランが策定されております。それによりますと、建てかえもというふうなことで、市長も今話がありました。財政が整い次第というようなことでございますが、マスタープランに沿った計画というのが担当課にありましたらお聞きしたいと思いますが。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(吉田克良君) (登壇) 答えに入る前に、先ほどの約560千円の修理費は、1戸当たりに560千円かかるということです。 それでは、マスタープランにおける位置づけを説明いたします。 平成13年度に策定しました市営住宅マスタープランの中でも、池ノ平団地につきましては昭和42年から47年にかけて建設され、築35年から40年以上経過しており、建物も非常に老朽化が進んでおり、また1戸当たりの居住面積も狭いことから、基本的には現在の敷地内での建てかえを考えるとされております。 以上でございます。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  ただいまマスタープランでは建てかえを前提とした計画というようなことでございましたけれども、市長はどういうふうに位置づけ、これをとらえられておりますか。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 1回目にお答えしたとおりでございます。 なお、内容についてでありますが、実は池ノ平団地は大変低廉な家賃になっています。このことがどこまで維持ができるのか。新築いたしますと、どうしても費用負担の面、あるいは住宅に関する公的補助が入りますので、暫定的に段階的に上げていかなきゃならないというふうな過去の方式等もありますので、その辺のことも含めて、今、財政厳しい状況で検討、見直し、研究をしているところですが、そこら辺も含めて研究する必要があると受けとめています。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  財政的条件が整えばということで、しかし、13年にマスタープランができてから、もう19年、少なくとも10年ぐらいのパターンでそれは実行されるべきものだと私は解釈しますが、整い次第ということですけれども、そういつまでも長くは延ばすわけにもいかんのじゃないかと思います。ただ、先ほどの市長の答弁にありましたように、果たして現在住んでいる方に、それが建てかえることによって家賃が上がるということは多分間違いないだろうと思いますし、その辺になりますと、その辺が矛盾点があるわけですが、それを解決するのが行政の力だというふうに思いますし、そういうふうに考えております。 それで、前、多久駅周辺の梅ノ木団地あたりのときに一応そういう前例があると思いますけれども、激変緩和措置としてどのようなことが考えられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(吉田克良君) (登壇) 激変緩和措置に対しての対策でございますけれども、家賃の問題につきましては、建てかえ後の急騰を防ぐために3年から5年間の、一般的には5年で段階的に上昇させていく傾斜家賃の導入が考えられます。例えば、梅ノ木団地の事例でございますけれども、ちょっと調べましたけれども、梅ノ木団地でも5年で段階的に家賃を上昇させて、6年目に正規家賃に回復させております。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  私が何でこの質問をしたかといいますと、実は池ノ平団地に住んでいらっしゃる方、近所の方も含めてですけれども、将来どうなるんだろうかというふうな不安があられましたので、いずれにしても、もし建てかえするならば心の準備もせんといかんだろうし、いろんな準備することもあると思います。そういうことで、あえて今回質問いたしました。 それによりますと、一応マスタープランに基づいて、財政状況が整い次第という条件つきではありますが、建てかえを前提とした計画が進んでいるというようなことで理解してよろしゅうございますか。 ○議長(古賀和夫君)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(吉田克良君) (登壇) お答えいたします。 簡単でございますけれども、構想実現に向け努力したいと考えております。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  どうもありがとうございました。ぜひ池ノ平団地の方々にも安心・安全を与えられるような計画を進めていただきたいというふうに思います。 次に、聖廟創建300年祭のことについてお伺いしたいと思います。 25日、26日のメーンの行事といいますか、いろいろ聞きました。それで、修復後の遷座式、それから25日の歴史小説家の童門冬二さんをお招きする。この方は多分、以前、何かの雑誌で聖廟のことを紹介されておりましたよね。そういう意味では、非常に楽しみだなということで今お聞きしました。それと26日は秋の釈菜と多久まつりも一緒に、例年どおりだということだと思います。 そこで、多久ゆかりの方というようなことで、曲阜市の要人というような話がございましたので、この人が多久ゆかりの方になるかどうかわかりませんが、私の考えをちょっと披露させていただきたいと思います。 昨年暮れに日本の福田首相が中国を訪問されました。その際、曲阜市も訪問されております。そのときの様子がNHKのテレビで放映されました。福田首相がインタビューに答えられた場所が大成典の前です。これは市長と議長も多久の釈菜の舞を舞った舞生さんと一緒に訪問したところでされておりましたが、そのとき驚いたことに、横尾市長が就任以来、常々口にされております「温故創新」という横幕の前で福田首相がインタビューに答えられたんですよ。あれと思って、やられたなと。そのことではちょっと、あれを見てびっくりしたのは多分私一人じゃなかったろうと思いますが、横尾市長いかがでしたか。市長が一番びっくりされたんじゃないかと思いますけれども、よかったら。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答します。 私も似たような気持ちで拝見いたしました。「温故創新」を商標登録すべきだったかなというふうな、何というんでしょうね、思いも一瞬よぎりましたけれども、要は古きをたずねて新しきをつくるという思いで、もともと着任のころから申し上げて、当時は本当に余り反応がない、勝手に言葉を変えてという意見もあったかもしれませんけれども、でも、思いが伝わってきたのかな、また、新しいことを創造していく、そういう努力が必要なときなのかなということが、日中の海を越えて脈々とつながるものがあるのかなということを改めて感じるとともに、福田総理、日本国総理大臣として多分初めて曲阜市をお訪ねになり、孔子像が安置されています大成典の前であのような一つの会見等をされましたので、私は逆に多久のことをまた知っていただく機会になるのかなと感じながら拝見をいたしました。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  まさにそうだろうと思います。それで、そのときにもう1つテレビ映像に映ったのが、多久の舞生さんと同じような格好をした中国の舞生さんが後ろにおられたんですよ。それを見て、私は多久に一大チャンスが来たんじゃないかなというふうなことを考えました。と申しますのも、その福田首相がごらんになった孔子の舞は、そのまま釈菜の舞として引き継がれて、多久市では子供たちも舞っております。今回、300年記念祭のときに子供たちが舞いますので、この子供たちの舞と本場の舞を首相にぜひ見比べに来ていただければどうかなと。それは本気で考えています。そして、そのような夢みたいなことを私は横尾市長は実現できるというふうに考えます。と申しますのは、日本で7人しかいない改革推進委員会の委員でもありますし、官邸には一番近い、国会議員より近いと考えています。そういうことで、もしそういうチャンスがあれば福田首相に働きかけるのも一つの手じゃないかと。今、政局が混迷しておりますので、その当時、首相であるかどうかわかりませんが、それだったらなお来やすいんじゃないかと。 だから、そういう意味で、ぜひ市長に働きかけてほしいと。そして、そのことが常日ごろ市民の中には、市長は上京が多過ぎるとか、そういう話があっていますので、そういうことをしていただければ、僕は市長の──市長のためじゃない。多久市民のためですね、ぜひ一肌脱いでいただきたい。 もう時効だから言っていいと思いますが、僕は市長の実力を評価しております。というのが、これも釈菜の舞に関係しますが、中国の釈菜の舞の先生が3年前ですか、教えに来られたことがあるんです。そのときに入国のちょっとしたミスから、翌日、強制送還されるような話がありました。それを阻止されたのが横尾市長で、一晩のうちに政府の要人、だれかわかりませんけれども、そういうところに働きかけて阻止された実績があります。それにつきましては、やはり日ごろ市長が上京されて、そういう人脈をつくっておられたおかげだなということがあります。 それともう1つは、これは東多久の別府三区の公民館建設に当たってですけれども、これにつきましても、いろいろコミュニティー事業で佐賀県が、前に受給した川副町で多分不正受給といいますか、不正使用というか、目的外使用みたいなことがあって佐賀県に非常に不利な時期だったんです。それで、県としても一応あきらめろというような話があったんです、多久に。多久にというか、別府三区、我々に。しかし、それを直接かけ合って実現していただいたのが横尾市長。これもやはり日ごろのそういう人脈のおかげだというふうに考えております。 ですから、そういうことで、ぜひ私が今申し上げたことにつきまして、夢で終わらせないようにしたいということでお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。チャンスをつくっていただけるかどうか。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 今回の福田総理の訪問は大変意義深いことだなと思って私も拝見したわけでありまして、今のように映像の後方のほうに、舞生さんがまさに曲阜市でお借りになって舞われたときの舞の衣装を着た方々が多数並んでおられまして、多分こういうふうな話は大変印象深く記憶されているものと思っております。そういう意味では、事は成るか成らないかわかりませんけれども、非常にユニークな提案として私も受けとめ、いろんな方々のお力をかりる必要があると思っておりますが、お声かけをぜひさせていただきたいものだなというふうに思っています。これは単に市に呼ぶということじゃなくて、やはり先ほど1回目の答弁で申し上げましたように、今こそ人間教育が大事な時代だということをぜひ知っていただく意味にも生かせたらありがたいなと思っております。 また、仮にこれが成らなくても、事が成就しなくても、そういう努力をするというものに一つ意義があるんじゃないかと思っております。といいますのが、藩校サミットをかつて多久でも行いましたが、その折にも教育の充実について参加者の皆さんの同意でまとめて、それを文科省にも届けたことがございますけれども、やはりいろんな努力をしていく必要があると思っています。 また、後段でおっしゃってくださったいろんな取り組みについての私なりの努力でありますが、本当に簡略に言っていただいたように、実は私一人の力ではなくて、やっぱり多くの方々が要所要所におられまして、その方々が心を砕いて、急であったけれども、大変な状況だけれども、多久がそこまで一生懸命やるなら支えてあげようということですとか、力をおかしくださったことが多々ございますので、関係の皆さんにはこの場をかりてお礼を申し上げたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君。 ◆8番(吉浦啓一郎君)  何か結論を急いだような質問になってしまいましたけど、募金のことについて、もう1つ。 実は確かに孔子様の像を修復する必要はあると思いますし、それに対しては約2,000千円の金が要るというような話です。それともう1つ、この間、孔子の里に行きましたら、子供たちが着ている孔子の舞の衣服がかなり古くなっているといいますか、子供たちの体格に合わんようになっていると。そういうようなことで、孔子の里としても費用の捻出に頭を痛めているんだというような話がありました。ですから、この際、何もかんも一緒にというわけにはいかんかもわかりませんが、そういう意味で、できるだけ多くのお金を集めたらどうかなというようなことで提案をしているわけです。 それと私も一市民として一応寄附金を申し出たんですが、議員はだめだというようなことでございました。ですから、そういうことも言いますと、やはりああいう募金箱があったら、黙って入れたらわかりゃせんのやけんがというふうなことも考えまして、特定の名前が判定されたらいかんのだろうと思います。その辺については、気持ちとしてはしたいというようなこともありますし、私の友人にしましても、その人は、例えば、自分が今幾らか寄附したことによって、50年後の350年祭のときに自分の子孫が見て、じいちゃんが寄附しておったよというようなことがあれば、今してもいいよというような方も中にはいらっしゃいます。そういうこともありますので、そういうのを含めて何とか寄附の方法を考えられないのかなというふうに考えています。 これも私の考えですが、一時期、タイムカプセルを埋める事業が非常にはやったんですよね。だから、そのとき、350年祭のときにでも、50年後に寄附された方の名前を掘り起こすとか、そういうのもおもしろいかなというようなことで考えています。 いずれにしましても、浄財をいただくにしましては、やはりいろんな知恵を出し合えば、いろいろ方法が出てくるんじゃないかというふうに思います。個人的には東京とか関東の友人もぜひ多久には帰ってきたいというようなことで、そのときにはお土産持ってきてよというような話はしていますけれども、市を挙げてこれは取り組むべきだというふうに思います。ですから、その辺の寄附がだめで、賛助会費だったらいいのかなとか、そういうのもいろいろあると思いますけれども、その辺、知恵を出し合って、できるだけ多く浄財を集めて、ぜひこの300年祭を成功に導くように持っていっていただきたいというふうに思います。 答弁が非常に私に沿った答弁でしたので、これ以上の質問をやめます。 終わります。ありがとうございました。 ○議長(古賀和夫君)  吉浦啓一郎君の質問は終わりました。 次に、山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君) (登壇) 3番議員、山本茂雄でございます。一般質問に入る前に、議長よりお許しをいただいておりますので、ちょっと報告をさせていただきたいと思っております。 先日、1月21日に56歳で永眠いたしました多久市出身、フジテレビプロ野球解説者加藤博一氏について、今までの御支援のお礼を述べさせていただきます。 市立北部小学校、北部中学校卒業後、多久工業高校に進み、持ち前の駿足と打撃力で野球部に入り、打撃力で元多久警察署、元池田病院の窓ガラスなどを壊す飛ばし屋であったということです。当時の監督、田中公士先生ですかね、後に佐賀商業高校の監督をされました。この方を困らせて、多久製網さんの協力を得て一段高くネットを作成したということでございます。これが通称加藤ネットと、今現在も高さが一段と高くそびえてあります。 彼はプロ野球選手が夢で、当時、大洋球団から誘いがありましたが、断って、西鉄ライオンズにテストで入団いたしました。その後、太平洋クラブライオンズと球団名が変わり、その後、阪神タイガースにトレードの後、大洋ホエールズ、今現在の横浜ベイスターズでございます。ここに移籍をいたしました。近藤監督のもとでスーパーカートリオとして、加藤博一、高木豊、屋敷要の3トリオで年間148個の盗塁をなし遂げ、これも記録に残っているようでございます。その後、夢の球宴オールスター戦に出場しました。このときは多久市挙げて投票していただいて、監督推薦ということで出場をしたわけでございます。 その後、体力の限界を感じて、21年の選手生活にピリオドを打ちまして、フジテレビプロ野球解説者としてスポーツ、芸能界などで活躍をしておったわけでございます。54歳で肺がんと診断をされ、肺を切除いたしまして、一日も早く復帰することを信念として療養しておりましたが、56歳で帰らぬ人となりました。 私も葬儀に出席したわけでございますけど、神奈川県逗子市の延命寺というお寺で通夜、葬儀がフジテレビの社葬で行われまして、今現在、フジテレビの野球ニュースで司会をしておられます三宅さんが司会をされて、式が行われたわけでございます。多くのスポーツ選手、芸能人の出席の中で、横浜の応援歌のもとで旅立っていきました。多久市からは市長がお通夜の席に多久市の代表として出席をしていただいたということで、奥様よりよろしくお伝えくださいとのことでありました。また、長年、加藤博一杯争奪野球大会を支えていただきました事務局の皆さん、これに出場していただきましたチームの皆さん、また加藤博一チャリティーゴルフ大会に御協力いただきました皆様、これまでの応援をしていただきました多久市民の皆様、加藤博一に成りかわりましてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 一応こういうことで言わさせていただきます。そして、4月12日、横浜ベイスターズ球団が公式戦の中で加藤博一の追悼試合をやるということを連絡を受けております。 以上、報告をいたします。 一般質問に入らせていただきたいと思います。 通告しております市長の住みたい美しいまち多久への取り組みについて質問をいたします。 なお、質問は併用方式で行います。 2008年1月27日、多久駅の完成により、記念式典が多くの市民の皆様の御出席の中、開催されました。旧駅も当初はあざみ原駅として石炭の積み出し等で、唐津鉄道として明治32年2月25日、笹原トンネルが完成と同時に開通をし、明治35年11月23日、九州鉄道は唐津鉄道を買収されました。明治40年7月1日、帝国鉄道庁に買収され、国有鉄道となり、唐津線と改称がなされました。昭和9年4月1日、あざみ原駅を多久駅とまた改称がなされております。 このように、駅ができて約110年たって、近代的な駅舎、橋上自由通路の完成ができました。多久市の玄関口として象徴が示されます。今後のまちづくりに期待がなされておりますけど、県道武雄・多久線のあざみ原4つ角交差点、唐津線踏切等も今急ピッチで工事がなされております。 ことしで多久聖廟も300年を迎え、300年祭を計画されているようでございますが、佐賀県央のまちで、長崎自動車道多久インターの立地を生かし、文教の里をキャッチフレーズに多久聖廟の観光を市内外に宣伝されております。しかしながら、インターからのアクセス道路もいまだ完成をせず、平成14年度から始まった事業にしては余りにも期間がかかり過ぎではと思っているところでございます。肝心の聖廟にいたしましても、柱等の漆ははがれ落ち、年期は感じられるわけでございますけど、見た目は余りよくないというふうに思っております。このようなことも300年祭を迎えるに当たりまして計画できなかったのかというのが私の質問の趣旨でございます。これをお聞きいたします。 2点目の市長演告の思いについてということでございます。 多久市における財政運営方針も、限られた財源を効率的に、効果的に配分するとあります。市民の皆さんは、市の財政は大変厳しいと御理解をしていただいておる中でございます。 今回、環境対策といたしまして、市職員みずからが率先して環境負荷の低減や温室効果ガスの排出抑制などの取り組みを実施していきます。その1つとして、9年で20万キロを走破した市長車を廃止し、ワンボックスタイプのハイブリッド車に買いかえ、燃費向上による経費節減や環境配慮に努めるということでございます。 現在の車に何か不都合なことがあるのか、お聞きしたいと思います。今のこの車も我が国の国産車では高級なクラスであります。まだまだ使っていただきたいなという思いでございました。財政難の中で特に思っております。市長の意見をお聞かせいただきたいと思っております。 企業誘致、定住促進対策も打ち出されて、多久市の人口は1月1日現在で総数2万2,698人、世帯は7,774世帯で、前月から増減ゼロと成果があらわれているように思います。現在行われている定住対策は、市内宅建業者の皆さんの宅地を利用しての事業であり、市外からの申し出、2月26日現在、47世帯、158人の方々で、74人の方が現在多久市に移り住んでいただいているということを聞いております。確実な成果は上がっているものと思っております。この担当していただいた職員の努力の成果と思っております。 しかし、今後の多久市の人口を考えると、まだまだ対策が必要ではないかと思います。例えば、第2のメイプルタウン構想などは考えておられないのか。 また、高齢化が進む中、少子化対策のための子育て中の方々が安心して子育てのできる環境整備の施策として、どのような考えで取り組んでおられますか、市長の考えをお聞かせください。 企業誘致につきましては、現在、北部工業団地に4社、民地に2社、計6社が営業や造成をされています。雇用に関しても6社で376名で、そのうち正社員239名、パート137名と報告を受けています。このことも定住対策に関連していると思います。 昨年の12月27日の新聞紙上で、「厳木に45ヘクタール工業団地」の記事で、「唐津市、県と「共同整備」申請44億円の事業費を折半」とありました。市民の方より、多久市としてどのように計画しているのかという御意見も出ております。県の市長会長として情報は得なかったのか、検討はされたのかとの御意見もございますので、市長としてどのように対処されたのかお聞きいたします。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 山本議員の御質問に回答していきたいと思います。 まず最初に、聖廟300年祭の取り組みについて関連してお尋ねがありました。 多久聖廟の創建300年に向けての取り組みは現在進めているところでございますが、御質問の聖廟の柱等の塗料についてお答えをしたいと思います。 多久聖廟は国指定の重要文化財でございまして、修復等については多久市独自の判断ではできず、文化庁並びに県の承諾を得ないと実施できないこととなっております。この承諾を得るためにも、九州で唯一文化庁が認めておられます文化財建造物保存技術協会の現地調査により、同協会から受ける見積もり、そして設計が必要とされております。同協会に問い合わせをしましたところ、塗料が少しはがれた状態ではあっても、修復の対象にはならないとの回答もいただいているところであります。 教育委員会としても、全体的な塗料はややはがれておらず、柱のみが若干はがれたように見えるところもございまして、気になっているところでありますが、これらを具体的には文化財としての価値は遜色はないものと判断をされているようでございます。さらに先日、実際、多久聖廟現地のほうで、文化庁の調査官の方がお見えいただきまして、建造物としての確認をしていただきました。文化財としての保存状態としての評価をいただいたわけでありますが、その保存状態といたしましては、全国的にも珍しく上質の保存状態であるという見解をいただいたところでございます。 今後、聖廟の改修等につきましては、このような関係部局、あるいは関係機関とも連携をとりながら、文化財としての価値を落とすことなく、後世にしっかりと伝えることができるように対応してまいりたいと思っております。 次に、2点目は市長車についてのお尋ねがございました。 今のまま使えないものだろうかというお尋ねでございますが、私自身も実はそう思いまして、担当課のほうには今の車両でも構わないということを前提に検討するように指示をしたところでございます。ただ、現市長車もそうでありますが、移動中に執務もしておりますし、さまざまな活動に使っておりまして、現在20万キロを超えて走破をしております。県内の他市と比べましても距離数も大変多く、年数も10年近くなっておりまして、そろそろ検討が必要だなということもございました。 また、昨年は移動の途中で後部座席左後方からちょっと機械の異常音がありましたので、点検をさせましたところ、早急な修理が必要な箇所も発見されたりいたしまして、事故とかにつながらないように総務課のほうでは慎重に検討いたしました。その状況等につきまして、私よりも客観的に担当課のほうより回答をさせていただきたいというふうに思います。 次に、定住促進についてお尋ねをいただきました。 第2のメイプルタウンの構想はということでございますが、まず、メイプルタウンの概況について申し上げます。 定住基盤の整備によりまして、市内居住者の市外流出を抑制するためにも、また広く市外からの人口流入を図るという意味でも、土地開発公社で北多久町多久原区と両ノ原区の両域にまたがるエリアに開発したのが約8.96ヘクタールで145区画の分譲地でございます。平成9年に分譲開始をいたしまして、平成12年に販売を完了したところでございます。平成11年4月に行政区としても独立をされ、現在の人口は148世帯、493人となっております。 この定住施策といたしましては、優秀な分譲地を供給することは非常に有効な施策であることは明らかでありますが、市の財政状況を考えますとき、当面は民間活力によります住宅の誘導施策を講じ、市としてはこれらをバックアップするソフト事業を優先して、官民協働での事業を展開することといたしまして、本年度より定住促進事業を行っているところでございます。 さきの野北議員の御質問にも回答いたしましたが、定住促進条例の施行期間であります平成20年度までの民間事業者の住宅関連の開発は、見込みも含めますと、住宅団地で2件、13区画、分譲マンションで1件、10戸、アパートで4件、25戸程度の見込みがございます。議員もお気づきのことと思いますが、定住奨励金制度を利用するにいたしましても、分譲地、中古住宅等の物件がなければならないわけでありますので、特に優良な分譲地を官民協働で供給することは非常に重要なことであろうと認識をいたしております。 議員御質問の第2のメイプルタウン等の構想はとのことでありますが、市が事業主体となって住宅団地を開発してはとの意味だと思います。民間の分譲地のストックの状況もございますし、開発の計画、また、市が開発する際の採算性や市が抱える今後の事業との財政状況との整合性等を勘案いたしながら研究を進めているところでございます。 次に、関連して、少子化対策の中での子育て中の方々への環境整備の施策という質問をいただいております。 少子化対策としましては、平成16年度につくりました多久市次世代育成地域行動計画を基本方針として、安心して子供を産み育てることのできる環境づくりを推進するため、子育てと仕事の両立の支援、相談体制の充実、経済的負担の軽減などを実施しております。 まず、子育てと仕事の両立支援につきましては、保護者の就労形態の多様化に伴いまして、仕事と生活のバランスがとれるよう、さまざまな保育サービスが求められております。このようなニーズを踏まえると、保護者が必要とされるサービスを提供するように、延長保育や一時保育、また休日保育、障害児保育などの事業を実施しているところであります。 また次に、相談体制の充実ですが、子育てに関する不安や悩みを解消して、安心して子育てができるように保健師による家庭訪問や子育て支援センターによります相談や助言、そして子育て支援に関する情報の提供などを行っております。 また、子育てには保護者の方々の経済的負担の軽減ということもあります。保育料の軽減、乳幼児医療費の助成、就学前歯科医療費の助成、さらには妊婦の健診料の助成などを行い、子育て支援を行っているところでもございますし、今後とも研究をしていきたいと思っています。 そのようなことを加えながら、いわゆる福祉面での対応もしていきたいというふうに思っております。 また、関連いたしまして、子育て中の方々の環境整備の施策としての住宅政策について触れたいと思います。 公営住宅制度は、さきの議員の御質問にも答えましたように、公営住宅法により住宅にお困りの方々の低所得者に対しまして安い家賃での賃貸住宅を提供するということで、国民生活の安定や福祉の増進を図ろうということを目的に定められておりますし、そのことによって推進されています。 子育て世代に対しては、市営住宅につきましても、次のような施策をとっております。まず1つ目に、入居順位の公開抽せんの折でございますが、18歳未満の児童・生徒が3人以上の世帯につきましては優遇対象者として認定をし、本抽せんを2回引く権利を与えております。次に2つ目として、入居者資格といたしまして、公営住宅の場合、収入認定額は200千円以下であることが必要となっておりますが、同居者に小学校就学の始期に達する者、いわゆる入学前までの子供たちでございますが、この子供たちがある場合は裁量世帯ということに位置づけをして認定し、その収入認定額は268千円以下となっております。また、改良住宅の場合は一般世帯の収入認定額は137千円以下となっておりますが、裁量世帯の場合は収入認定額を178千円以下となっております。子育て世帯には、以上のような措置をとってサポートをしているということでございます。 次に4点目、企業誘致についてであります。 御質問の佐賀県と市町との共同による工業団地の整備についてお答えをいたします。 この事業は、次期新産業集積エリア整備事業と言われるものでございまして、県内に自治体が所有する大型工業団地が不足している現状をかんがみ、企業からもそのような引き合わせがあることなどから、県と市や町が一体となって団地を開発することで、開発の迅速化と財政負担リスク、主に県側の負担リスク軽減を図りながら、中核企業の受け皿となる面積にして20ヘクタール以上の規模での開発整備をすることを目的とされているようでございます。 ここで事業主体となるものは、あくまで市か町になります。ということは、開発や造成の事業費につきましては、市や町が借り入れを行うことで推進する形になります。この借り入れ現金に対する利息の部分について、県と市で半額ずつ負担をする、いわゆる利息分の折半を行いますし、片方で、現金につきましては、工業団地が完売をしたときに売却代金で精算するとなっておりますので、多額を要する開発費用等については、折半ということには必ずしもなっておりません。 本市におきましても、この事業についての取り組みについて検討いたしました。市長会の会長というだけではなくて、一般にこのような動きがあるということを察知いたしておりましたので、検討を行いました。市内のある場所でございますが、事業用地の可能性候補地として選定を行い、有効面積として20ヘクタール規模の工業団地を計画することを想定いたしまして、多久北部工業団地で行いました造成単価を参考にして事業費を算定してみました。その結果、およそ46億円程度かかるのではないかということがわかってまいりました。これらのことを踏まえますと、今後の財政計画並びに公債費負担率などのさまざまな角度で検討を重ね、庁議も幾度か開催をしてまいりました。具体的に申しますと、先ほど申しました借り入れをして開発行為をいたしますと、そのときに財政が若干悪化するわけでございますが、単純な悪化ではなくて、これは実は財政指標に響いてまいります。財政指標がイエローカード域に入りますと、今度はほかの事業の起債等に関しても制限がかかってまいりますので、より慎重な対応が必要だということでございます。 それらの検討を重ねた結論といたしましては、市民の皆様に提示しております中・長期計画に基づく大型事業を中断、もしくは繰り延ばしなどをしないでこの事業に取り組むことについては、現状では財政的にも非常に難しい部分があるということで分析をいたしたところであります。 また、これまでの企業誘致によりまして創出された新規の雇用数がかなりございまして、これらの方々を市内に転入いただくという定住化等の拡大人口分の多久市内への定住化を図るという施策にまず取り組む必要があるのではないか。また、そのことを優先課題としていくほうが有効だろうということで分析をいたしまして、今回はこの事業申請については控えたところでございます。 しかしながら、新たな工業団地を造成していくことは、御質問にもありますように、重要な施策であることは認識いたしておりますので、今後も図面上から市内の数カ所を工業適地として選定をしたり、あるいは開発規制、これは農振除外、農地転用、さまざまございますけれども、それらのことや、あるいは文化財の調査、地質などの調査なども行いながら、工業適地調査に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 また、多久北部工業団地の1区画と民間が所有されています空き物件などがございますので、これらへの誘致を図りますために、佐賀県や金融機関並びにゼネコンなどの情報を入手するとともに、最近では進出していただいている企業の方々から新たな企業の進出可能性等についての情報もいただいておりますので、これらも活用して積極的な誘致活動を展開していきたいと考えております。 限られた情報の中では、さまざまな活動がうまく機能いたしませんので、平成20年度につきましては、新たな企業を開拓していきますため、情報収集のための予算や多久市の物件の情報を発信するための予算を計上して御審議をいただくようにお願いしておりますので、よろしくお願いしたいと思っています。 いずれにいたしましても、この一、二年が企業誘致につきましても非常に重要な時期であると認識をいたしておりますので、これまで以上に積極的、また数多くの企業へのアプローチを仕掛け、それが実を結ぶように努力をしていきたいと思っております。 また、冒頭に触れていただきました加藤選手のことでございますが、私もお通夜の席にはせ参じさせていただいて、いろんな方々ともお言葉を交わし、御家族とも交わしました。本当に体調がすぐれずとは少し聞き及んでおりましたが、こんなに早く御逝去なさるとは夢にも思っておりませんで、大変残念に思っております。多くの方々との御縁のある方でありますから、多久の情報発信、またいろんな意味でお力添えもかりたいなと思っておりましたので、公私ともに大変残念であるというふうに思ったところでございます。 また、何名かの方も多久市のほうから葬儀のほうにも御参加いただいたようでございまして、一緒に御冥福をお祈りしたいと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  総務課長。 ◎総務課長(渕上哲也君) (登壇) それでは、市長演告について、市長車導入の経緯はについて、市長の命によりお答えいたします。 現在の市長車につきましては、議員も御承知のとおり、平成11年4月に購入しており、今までに約20万キロを走行しているところです。状況といたしましては、20万キロを走行いたしますと、ブレーキディスク、あるいはパワーステアリングなどの制動部分の故障、修理がふえてきております。このまま使用すれば、車全体の老朽化により市長の公務に支障を来すおそれがあると考えております。 また、最近の原油価格高騰に伴うガソリン価格の高騰を考えますと、低燃費で経済性のあるハイブリッド車への転換が環境対策のみならず財政的にも軽減できることから、今回更新を行うものであります。 なお、今回の更新は、いわゆるセダンの黒塗り庁用車の廃止ということで、予定車種といたしましてはワンボックス車を想定しており、職員の庁用車としての使用や災害時の物資運搬等、多機能に使用できるものと考えております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  ありがとうございました。聖廟の外装についてということで、私も市民の方から電話がありまして、裏のほうなんかちょっとひどいですもんね。私も見に行きました。あれで文化庁が塗らないでいいということを言ったということがちょっとですね、裏のほうなんか結構ひどいですよ。きのう、柱の肌が見えておるですよ。それで、私も行政の方にちょっとお伺いしたときに、なかなかほかにもあるけんがというごたる意見の中で聞いた記憶がございます。要するに何というですか、九州の文化庁の調査員ですか、当然、限られた予算で動いてやっていると思いますので、そういったことでかなということで、何か順番制のことで言われているのかなと思ったけん、そういったことであれば、市長も上京の折には文化庁に行って、直接談判をしていただいているんじゃないかなという気持ちがありましたもんですから、せっかく聖廟300年祭に間に合わせるということですので、やっぱりまずは聖廟舎をぴしゃっとして祝ってやるのが私は本来の祝いのあり方やないかなということを感じたわけでございます。 そういったことでこの質問をさせていただいておりますけど、見に来てくれたということでありますけど、そういう配慮ができなかったかなということも市民の皆さんも言っておられます。そして、結局、聖廟の中が真っ暗ですよね。私もあれは以前言ったことがあると思います。私も見に行ったときに、唐津の魚半とかなんとかというバスが来ておったわけですね。そして、あそこでおろして、ずっと聖廟の中をお参りしていただきよったですけど、ある方が「あら、これはどがんなっておるじゃい、真っ暗しておるやんね」ということも聞かれたわけですよ。だから、孔子像を明らかに出さなくていいですけど、覆った中でも、やっぱり少しは見通しがきくような保存もしてほしかなということは以前に、ずっと昔、課長に言ったんです。しかし、「文化庁は厳しかですもんね」ということで、「文化庁からそがんわざわざこっちまで見に来るわけなかだろうもん」と言うたこともあるですけどね。やっぱりそういったことも少し手がけてやらんと、一遍来た人はどこに手を合わせてお参りしよるかわからんという状態じゃ、せっかく大事にしておる多久聖廟がいいのかなと思いましたので、ちょっと声を高くして何人か言われたんですよ、「これは中はどがんなっておるとやろうか」ということをですね。だから、そういったところも配慮もしてやるのがいいんじゃないかなと思いまして、このことも言ったわけでございます。 そういったことで、本当に市長は文化庁、直接は行かれたですか。(「はい、行ったことあります」と呼ぶ者あり)それでも文化庁としては、聖廟は九州の協会が見に来た結果でできないということで。 ○議長(古賀和夫君)  質問は質問として、途中で切ってください。 ◆3番(山本茂雄君) 続 その質問でお願いします。その答弁だけお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答します。 私が市長になって初めて文化庁に伺ったのは、川内家の移築等に関する予算を1億円確保しなきゃなりませんでしたので、参ったときでございました。市長として公式に訪れさせていただいたわけですが、今でも印象深いのは、「多久市から参りました市長の横尾です」と申し上げますと、「ああ、聖廟のまちですね」と。直接私が会う約束をとっていない方がそう認識されるほど、文化庁の文化財に関する担当官の間では知られているなと直感をいたしました。 次に、保存状況等のことでございますが、私もこの分野の専門家ではないんですけど、いろんな専門家の方に以前お会いした範囲で聞いてわかることでございますが、実は文化財、特に絵画等で一番嫌うのは光でございます。太陽光線を入れると色はだんだん落ちていきますし、美術館等に行かれたらわかると思いますが、貴重な絵画ほど光量を絞っておられまして、しかも、時間を制限したりされます。ですから、光を入れてしまうと、極端な話、天井に描かれている御厨夏園の龍が消えるおそれがないとは言えません。これは専門的に調査しなきゃなりません。また、聖龕につきましても、これは重要な文化財になっているんですけど、この傷みも考えなければなりませんので、それらのことも含めて、恐らく文化庁では管理の指定をされ、また、文化財建造物保存技術協会にその采配をするように指定されているものと思っております。 また、裏のほうの傷み等のことでございますが、私も五木寛之先生が多久にお見えになったときに一緒に裏のほうも回らせていただいたり、あるいは年に数回は私は多久聖廟の周りを掃除しておりますので、ほうきで掃きながら、ずっとほこり落とししながら見ておりますけれども、確かに若干くすんで見えるようになったり、天候のぐあいでも変わります。しかし、考えてみますと、平成3年ぐらいまでに多久聖廟は大規模な復元工事をしたわけでございまして、そこで施したものに加えて、さらに色をあでやかにするとか華美にするということは、恐らく文化庁としてはしばらく待ってくれということになるんじゃないかなと思います。やはり300年前にできたものが現存していることをまず評価されていると思いますし、先ほども回答で言いましたように、全国的にも珍しい上質だというのは、現代人の我々から見ると、色がくすんでいるなとか、あの色がもうちょっとこうしたらいいなと思うところがありますが、やはり専門家の方々の知識、経験から見て大丈夫ということでありますから、私どもとしてはそれを尊重していきたいというふうに思っています。仮にこれを市単独で塗ってしまいますと、多分文化財としての価値もなくなってしまうことも考えられますので、ここはやはり国が指定していただいた、かつては大正年鑑から国宝になったという歴史もありますので、ぜひそういった形を大切にはぐくむことが必要だろうと思っております。 また、予算等につきましては、国会議員の方々や関係機関の方々、そして文化庁の幹部の方とも必要に応じて御相談、また御助力をいただきながら確保に努めたいと思います。 なお、先ほどの文化財建造物保存技術協会の方が調査される際と補修工事のことですが、補修工事の予算は国や県、あるいは市が持ちますので、協会の方がお金を持っていらっしゃるわけではございません。むしろ協会に調査を委託して、そこの見積もり設計でどのような施しをすると、そして予算を自治体が組む、国が組んで手当てをするということになりますので、優先順位で多久市が落ちたということではなくて、そのような状況にまだ至っていないということだろうと思います。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  予算は文化庁の調査官が握っておるとじゃないですね。市が出さんばいかんということですね。市と国、県ですね。わかりました。 やっぱり300年祭ということですから、極力きれいに着飾って祝ってほしかったなと思っております。 次に、バスラッピング、これは市報「多久」3月号で載っておりました。私も多久観光協会の総会の折に担当の職員さんと広告の問題でいろいろ話をしまして、そして、市内にバスなんかも、トラックなんかも結構所有者がおられるから、そういった構想もどうねということを提案したわけでございます。そしたら、早速担当課の方が動いていただいて、すぐ多久観光のほうにおいでいただいて、いろいろあれされたということで、本当によかったなと。やっぱりああいう地道な広告活動も実をなしていくんじゃないかなと思っております。 25日にラッピングができたということです。26日、27日、我々は北多久の公民分館長会で福岡県下関市のほうに研修に行ったわけでございます。そのときに多久観光さんの配慮で、その張ったばかりのバスを持ってきていただいたと。ありがたいことでございます。そういった中で、公民分館長の皆さんが「うわ、これは目立つぞ」ということで、本当にこれはよかことということで言われておったと思います。そういった中で、太宰府天満宮の博物館の駐車場にとめたですね。そのとき、博物館の駐車場にバックしよったら、みんなおりてきた人が歩かんで、聖廟のラッピングばかり見て、ああ、やっぱり見ておられるなということで、これも佐賀県多久市が一つ売れたなということで私も感動したわけでございます。 そういったことで、私もちょうど26日夜、野北議員と一緒に公民分館長で、次の日が多久駅の記念行事に参加せにゃいかんということで帰ってきたわけでございます。それで、添乗員の方がわざわざ電話してきて、2日目にホテルの前にとめておったと。ホテルは博多駅のほんな真ん前やったです。そこで横づけして待っておったら、学生さん、受験生らしき人が数人で、「あら」といって手を合わせて拝んでおったと。私はそれを聞いて、ああ、よかったなと。やっぱりこういったことが地道に──テレビもいいです、ラジオもいいです、新聞もいいです。しかし、あれが一番の効果じゃなかったかなと。本当に私も提案してよかったかなというふうに思っているわけでございます。本当に多久の何というですか、聖廟と孔子像が横にあって、何かくっと浮き出たような感じで、あれは本当に確かによかったなと思っております。 そういったことで、これも多久観光さんの計らいの中でできたことと思っておりますので、まだ台数もあるようでございます。やっぱりこれも続けてほしいなと思っております。また、多久市内にも長距離される保冷車のトラックなんかを持った方が結構おられます。その方たちも、ああ、いいよということを言っておられますので、そういうお願いをしていただいて、とにかくやってほしいなと。 ところで、この経費として大体どれぐらいかかったか、ちょっと簡単に教えていただいていいですか。 ○議長(古賀和夫君)  まちづくり部長。 ◎まちづくり部長(木島武彦君) (登壇) バスマーキングのラッピング分の制作費が97,650円という金額になっております。あとは年間の委託料という形で、今、多久観光さんには年間委託料で20千円という形でお支払いさせていただいております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  ありがとうございます。97,650円と、それに委託料として20千円ということでございます。これは本当に費用対効果は出てくるんじゃないかなというふうに思っております。そういったことで、なるだけ多くの車につけていただいたら、本当に多久の底力があらわれていくんじゃないかなと思っておりますので、やってほしいなというふうに思っております。 そして次に、聖廟300年祭で何か「NHKのど自慢」ということで、市長も演告の中で、21年3月29日と予定がなされていますということでございます。よかったら、この費用について、やっぱり市民の皆さんにも知ってほしいという願いの中で、どういった金額がかかるのか、やっぱりそこをお教え願いたいなというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  総務部長。 ◎総務部長(樋口和吉君) (登壇) お答えいたします。 「のど自慢」につきましては、今言われたように、21年3月29日、北部小学校の体育館で行います。北部小体育館でやりますので、本来は「NHKのど自慢」は費用は要らないわけでございますけれども、会場等が大きくて整っているところは「NHKのど自慢」を誘致するについてお金は要らないわけですけれども、北部小体育館ということで、舞台がある程度の広さがないといけないということで、舞台の設置と、それと照明器具の足場ですか、これをするのが当然必要になってきます。そういうもので、大体はほかの施設をしたところを参考にすると6,000千円前後かなという気はしておりますけれども、これもまだNHKとも協議しながら交渉をして──NHKとじゃないですけれども、御意見を聞きながら安くしていきたいというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  ありがとうございます。このNHKさんに対しての、NHKが取る費用じゃないということですね。 ○議長(古賀和夫君)  総務部長。 ◎総務部長(樋口和吉君) (登壇) はい、そうです。NHKに全然やる必要もございませんし、ただ、あくまでもうちの施設費ということでございます。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  何でこのことを私が聞いたかというと、やっぱり皆さん受信料を払われているわけですね。そういった中での取り組みという中で、費用ばかり先行した形で我々もちょっと聞いておったもんですから、やっぱりそれじゃいかんなということで、ここにテレビの中で、一般質問の場で皆さんに透明にしていただかんと、結局これを黙っておって、そして終わった後に「6,000千円かかったてやっか」と言われた場合に、我々が議決したものとして皆さんから言われる。だから、やっぱり事前にこういったことははっきりしておかんと、私も「のど自慢」は絶対来てほしいと思っております。しかし、費用がかかるということになれば、やっぱり市民の皆さんも一言、二言目には、「多久市は財政難の中で、どこから金持ってくるとか」という意見を私も聞いたわけですので、ああ、こう思ってあるなということで、これはいけないなということで、この場でぴしゃっとガラス張りで、市長もいつもガラス張りということで言われておりますので、やっぱりぴしゃっとしておかんと、あと議決した我々にかかわってくるということでございますので、これをちょっと聞いたわけでございます。 そういったことで、そういった6,000千円の費用はわかります。それで、恐らく今、吉浦議員の質問の中でも、25日、26日にどういったイベントをするかということを聞いております。郷土芸能とかなんとかということでございます。そういった方たちも長年継続していくためにも、やっぱり衣装なりなんなり、いろいろ費用がかかって運営をされております。中には300千円、400千円かかるばってんが、市が100千円でと。そういったことをけちらんで、やっぱりこういった300年祭だから、ぴしゃっとした形で要るぐらいの金を出していただいて、気持ちよく300年祭を祝ってほしいなということがありましたので、この場をかりてお願いをしているわけでございます。 そういったことで、この聖廟創建300年祭に向けては終わらせていただきたいと思います。 次に、市長車の問題でございます。 市長は恐らく、いや、もう財政難だから今はかえる時期じゃないよと思われたと思います。しかし、私も長年、整備の道にも携わっております。今課長の話ではディスクパッドと。これは消耗品やけん絶対かえないかんとです。これのいかれたけんがと、すぐうっかんぐとやなかとですよ。かえたら必ずもとに戻ります。そういったことで、わかっておられないんだなということで、今タクシーなんかも、今市長の乗っているクラウンよりか1ランク落ちます。しかし、これは40万キロ、50万キロ乗ってやりよるわけですよ。そして、特にだれが乗ったりかれが乗ったりしたら、機械はいかれる前に必ず異音を発します。ごそっといきませんから。何か音がおかしくなります。それを確認するには、ワンオーナーで乗っておったら必ずそれがわかるとですよ。だから、9年乗ったけん、何年乗ったけんといって、ちゃんとその管理をしておったら長くは乗れるわけです。だから、そういったことも、ディスクパッドのすり減りよるけんとかなんとかという回答は余りしないがいいと思っております。それは消耗品でございますので、必ずかえにゃいかんということでございます。 そういったことで、常に市長は財政難、財政難ということを今市民に発せられておりますよね。そういった中で、本当にこの時期にちょっとどうかなと私は思ったものですから、市民の皆さんの意見がありましたので、そういったこともちょっと聞いたわけでございますけど、まだまだ私は使ってほしいなと。というのは、20万キロ乗っても、今度はあと解体ですよ。あと買い手はつきません、20万キロ乗ったら解体になるです。車はタイミングベルトをかえておったら10万キロ、10万キロずっと更新ができます。そして、特に今市長が乗っておる車は最高級車ですので、ある程度の試練に耐えてもびくともせんと思います。そして、運転手さんもかわらない、同一の人が運転されるわけですからね。そして、市長を迎えに行くときでも、待ち時間のある、そういったときでもどんどん自分なりに点検されていると思いますので、やっぱり古くなったからという表現は私は好ましくないなということでございます。そういったことで、この質問をさせていただいております。 そして、ワンボックスカーということでございます。車種は大体何を望んでおられるのか、ちょっとよかったらお聞きします。 ○議長(古賀和夫君)  総務課長。 ◎総務課長(渕上哲也君) (登壇) 予定している車種につきましては、トヨタのアルファードハイブリッドを予定しております。排気量につきましては2400cc、7人乗りということを想定しております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  恐らくその車は4,800千円ぐらいしますね。それで、普通の車とハイブリッドの違い、これは価格が900千円違うと思うです。今、経費削減ということで課長も答弁されたと思います。本当に経費削減になるためには、仮に普通の車で1万キロ走って、今の普通の車で恐らく大体9キロぐらいと思います。ハイブリッドだからといって13キロぐらいしか伸びらんと思いますよ。そういった中で計算したら、18万キロ乗らんと900千円の元は取らんです。そういった車じゃなくて、本当に必要であるなら、ハイブリッド車の5人乗りでプリウスがあります。これは価格が400千円ぐらいの違いです。これは4万キロ乗ったら元を取ります。その後はずっと経費削減で走られます。 そういったことで、私は今の車を十分、ある程度走るまでは走り込んでほしいなというのがお願いでございますけど、そういったことを市長がでけんということであれば、どうなのか、ちょっと市長お聞きします。
    ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) お答えします。 冒頭に言いましたように、私自身は今の車でも構わないよと言ったんです。しかし、実際に故障も出ました。それは私が乗っていて、後部座席で私にしか聞こえない小さな音でしたけど、どうも違和感があったので見てもらったら、早急に交換が必要な部品でございまして、重要な部品だったそうです。ああ、よかったなと思いました。もしわからなかったら、途中で何かのトラブルになっていたと思うんですね。そういうことがあります。 また、今燃費の件でおっしゃった18万か19万キロですか、既に今の公用車は20万キロを超えておりまして、ですから、その距離は十分走る動きをしておりますので、元は取れると思います。 それと燃費でいいますと、普通車と比べて900千円とおっしゃったんですが、この走行距離数でいくと、それと同額か、それ以上ぐらいのガソリン代の節約ができるという試算を総務課からもらいましたので、そういう形ならば、環境への配慮、そして先ほど総務課長も言いましたように、私が使わないときは職員が会議に行くとか、いろんな用務に使えますし、さらに重要なことは、災害時の物資運搬等にも使うことができますので、活用していったらいいなと思っています。 また、参考までに申し上げますと、今の車両でも、実は市内で気分が悪くなって路上に倒れそうになった方を病院に運んだこともありますけれども、やはり非常に私自身気になったのは、セダンタイプですと体を曲げなければいけないので、大変つらい状況でありました。ですから、災害対応を考えると、スペースのこととか、そういったことを考えて、ワンボックスというのも一つの道だなということで、いろんな提案を総務課からいただきまして、それで今回予算化しているわけでございますが、特に私はどの車種が欲しいとか、こういうのでなきゃいけないとか一切言っていません。ぜひ安全で、そして行政として対応できるものであればよろしいんじゃないかというふうに思っております。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  経費の問題、これは900千円というのは、ハイブリッド車は900千円高い車になるわけです。だから、その900千円の誤差を解消するために18万キロ、19万キロ乗らんと元を取れませんよと言ったことであって......(「乗りますから」と呼ぶ者あり)いやいや、市長が乗りますと言っても、来年9月は市長選がありますよ。そういったときに、もし市長車を廃止します、それで退職金も半分にしますと言って出られた場合に、市民の方がそっちのほうを選ばれたら、当然その車は廃止せにゃいかんことになるわけですよ。だから、本当に今の車はまだ乗れるから乗ってほしいなというのが私の、皆さん──というのは、何で私が言うかというのは、市民サービスが物すごく、こういうやり方があっておるわけですよ。 といいますのは、福祉です。寝たきりのおむつの支給。去年、これは毎月5千円、年間60千円、それを19年4月1日からカットするのを3月8日に送って、もう4月からは支給しませんと。そういう市民の方にも、寝たきりの人は特におむつの交換をしてやらんと、やっぱりただれていけないとですよ。そういったことも削減されておって......(「新年度予算にその予算が入っておるのは御存じですか」と呼ぶ者あり)いやいや、そのあれじゃなくて、その前のことを言いよるとですよ。だから、そういった中で、この前も平間議員の中で、12月議会で防犯灯のたった150千円の計上を100千円にされておったといった小さな削減をなされよる中で、やっぱり必要かなと私は思います。 だから、これも市民の皆さんはテレビを見ていただいておりますので、そういった中でいろんな意見を聞いて、私も取り組んでいかないかんなというふうに考えておるわけでございますけど、本当に環境のため、環境のためということで言われておりますけど、やっぱり市民の皆さんも環境配備はしたいわけですよ。しかし、そういった余裕がない。また、税金なんかも納めて、そっちのほうに優先して出さにゃいかんという中で、やっぱり環境も大事かばってんが、ハイブリッド車は買い切らんもんなという人が結構多いわけですよね。(「回答させてもらっていいですか」と呼ぶ者あり)そういった中で、市長がそれをあえてするということであれば、ちょっと問題かなと考えますので、一応答弁をお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 あえてするということやなくて、予算案として計上している中に入っているということで御理解いただきたいと思います。必要性については、先ほど総務課から申し上げました。特に、私があれが好きだ、これが嫌いだとは一切言っていません。客観的に検討をしていただきました。 また、おむつにつきましては、昨年度、19年度はさまざまな予算を枠配分予算で対応しましたので、その中での若干の変更があって申しわけないなという気持ちで、担当部も私自身も思いながら対応させていただきました。その重要性をかんがみて新年度予算を計上しているのは御存じですよね。新年度予算、20年度におむつは配備しております。(「ああ、そうですか」と呼ぶ者あり) それと電灯等につきましては、一斉につけたい気持ちは私自身持っておりますが、例えば、嬉野でも検討してされたように、地域での電気代の負担ですとか、どこどこにどれぐらいの電灯が必要かという細かい調査をした上で、あるいは地域との協働の形でやれる方法とかありますので、それらをちゃんと知恵を集め、協力体制をつくった上で、次の予算等に、補正でも構いませんし、次年度でもいいですけれども、ぜひ対応すべきだろうというふうに電灯等に関しても思っております。 そういう工夫はぜひしていきたいんです。もっとやりたいことはたくさんありますけれども、実際、平成12年度ぐらいをピークとして交付税が愕然というぐらいに下がってきておりますから、大変厳しい、議員がおっしゃっているとおりであります。そういう中で、各部とも知恵を絞りながらやっておりますので、そういう努力をしていることはぜひ御理解をいただきたいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(古賀和夫君)  総務部長。 ◎総務部長(樋口和吉君) (登壇) 市長車についてちょっとお答えいたします。 確かに市長自体は、僕はまだいいよということで言われておりました。それで、市長のほうからさっき言われた燃費とかの問題も提出がありまして、それと1つは、うちのほうが新エネルギービジョンのほうで、多久市にもハイブリッド車、環境対策車を購入するというふうな策定をしておりますので、もし今度かえるんだったら、やっぱりそういうハイブリッド車のほうがいいんじゃないかということで、そっちのほうの予算をしております。 ただ、車種については、今言われたように、何にするかどうのこうのはまだしておりません。一応見積もりをとったところでしておりますので、そういうことでございます。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  ちなみに嬉野市長はプリウスに乗っているということです。武雄市は合併を通じて旧北方町の町長車を議長専用ということで、普通は専用やから、議長が使うときは優先ですけど、あとは一般で使っていいということになっておるそうです。(「武雄市はハリアーでしょう」と呼ぶ者あり)いやいや、武雄市は市長車はハリアーで、各旧山内町、旧北方町、旧武雄市にあった車を処分して、四駆のハリアーにかえているということでございます。そして、「ハイブリッドや」と言ったら、「うんにゃ、ハイブリッドば買おうでしたらちょっと高かったけん、5台売った中で追加せんばいかんごたったけん、とにかくハイブリッド車はやめた」ということで、ハリアーにしたということで聞いております。 そういったことでございますので、いろいろ検討していただいて、市民のためにも、財政難、財政難といったあおりを少し胸に抑えて取り組んでほしいなと思うのが私のお願いでございます。 第2のメイプルタウンというのを今財政難の中で考えていない──考えていないじゃないけど、検討して、財政等もにらみ合わせてということでございます。それで、子育て支援の──ちょっと待ってくださいね。きのう、部長が個人の定住対策の残りの空き家が14件ですか、それで分譲地が49件、計の63件がまだ残っているということの説明であったと思います。64件ですかね、残っているという説明だったと思います。そういった中で、これが完売したら当然また住宅は必要になってくるわけでございます。そういったことも勘案して、やっぱり第2のメイプルタウンの構想も頭に入れておっていただきたいなというのが私のお願いでございます。企業誘致もそういったふうで金がかかるという中ですので、今現在の企業が来た中で、やっぱり定住につなげていくためにもそういった第2のメイプルタウン構想も一つの案として取り入れてほしいなというのがお願いでございます。 それと少子化に向けてのことでございます。これも私はきのう、関連でございますけど、教育委員の答申で、教育改革を進めていくのであれば今現在の数からしても3校の小中一貫が望ましいと。私もそう思っております。しかし、2031年以降は1校に統合と。これは私自身も何ば答申してあろうかと思って、ちょっと歯がゆい気持ちでおったわけでございますけど、これは恐らく行政に向けて、我々に向けて、何もしなかったらこうなりますよということであったろうと思います。 それで、定住対策というのは、野北議員もきのう言いましたけど、やっぱりそういった子育て中の人にターゲットを絞ってやる方法がないかなということで、今ちょうどあざみ原に雇用促進住宅がございます。これは大体40戸、40戸が2棟あります。これが今、全部で46軒ぐらいですか、あとは全部空き家になっております。というのは、事業団が入るときは30千円台で入られると。しかし、半年おったら家賃がぐっと上がるということで、やっぱり子育て中の方たちも負担がかかるということで出られているようでございます。事業団も今本当に、何ですか、処分じゃないですけど、浦山の体育館を買ったように、やっぱり早く何とか事業団としても動産を減らしたいという気持ちがあると思います。そういった中で、そういったお願いが来ておるんじゃないかなと思いますけど、そういったのを市で引き受けていただいて、そして民間の業者に安い金額でリフォームをしていただいて、子育て中の人に提供するような施策がとられんかなというのが私は強く──ちょっとこれも財政難で、市が余り負担する必要ないと思いますけどね、そういったことで取り組んでいただけたらなということで、これはちょっとお願いをするわけでございます。 そういったことで、そのような計画として無理があるのか、よかったら担当の方、部長、お答えいただけたらと思っております。 ○議長(古賀和夫君)  まちづくり部長。 ◎まちづくり部長(木島武彦君) (登壇) 雇用促進住宅の取得をし、それを子育て世代にというふうな御質問かと思いますけれども、雇用促進住宅そのものが昭和58年の建設ですかね、かなりの経過年数がたっておりまして、物としては、まだがたいはしっかりしております。ただ、居住スペースとか天井の高さとか、やっぱり今のニーズに合致した公営住宅になり得ているのかなというところにはちょっと疑問がありますし、もう1つは、これを仮に市が取得して公営住宅とした場合は、今度は解体するのにどれぐらいの費用がかかるかと。確かに平成20年度中に雇用促進住宅の買い取り、もしくは不要という部分についての返答をいただきたいというふうな照会は来ております。ただ、その中において、公営住宅とした場合に、その問題も一つ大きく考えられることじゃないかなと思っております。 そういうことで、これはいつもゆうらくの件で議員自身がよく御質問されておりましたけれども、武雄市さんが温泉ハイツを取得され、そのときには一たん市が取得され、その後、民間に売却ということが、当時相談されたときに、民間に売却を前提として市が買い取ることが可能かということの伺いをされておった。そういう中で、5社ほどの既に入札される方々の可能性があったということで市が取得して売却していたというケースも聞いておりますし、もし民間の方にそういう部分があれば、それは研究する価値があるんじゃないかなというふうには思っておるところでございます。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君。 ◆3番(山本茂雄君)  どうしてもやっぱり行政でいただくということになれば、やっぱりそういった基準に合わせたリフォームをせないかんということで無理が来ると思います。しかし、まだあの建物は、この前、つい最近、外観の塗装は済んでおります。今、このテレビを見ておられる方も、そういった意欲のある建設業者さんはやっぱり組合なんかをつくっていただいて、そういった家賃でリフォームしていただくような計画にしていただいたらなというふうに考えております。そういったことで、子育て支援の一環となりゃせんかなと思ったわけでございます。 続きまして4番目の項の、きょう市長の説明の中でちょっとわかったわけでございますけど、この新聞に「44億円の事業費を折半」と書いてあるわけですね。だから、市民の方はこれを見られて、折半というぎ県も半分出すことやっかということで、やっぱり誤解があっておるわけですよね。それで、県の事業がしてくれるとなら、県が中に入ってくれるなら、企業もそれだけの大きい企業が来るんじゃないかということで私のほうに来られたわけでございます。そういったことで、今市長から聞いて理解しました。要するに44億円、仮に唐津の場合ですけど、44億円は唐津市が負債で借らないかんと。金利の半分を県が見てくれるということですね。それはやっぱり市民の方は新聞報道の誤解でありますので、私もこれは強く言われたんですよ。「半分出してもらうなら、のってよかったろうもん」と、こういうことを言われたけんですね、「いんにゃ、そがんじゃなかばい」ということで言うたですけど、大半の方がこの新聞を見てそういう理解をしておられると思いますので、そこら辺を訂正していただいて、やっぱり今はそういった企業も大事ですけど、せっかく企業が来ていただいた分の定住、これにはやっぱり私も心がけていく必要があるんじゃないかなと思いますので、そういったことを県央の多久市、教育を受けるなら多久というふうな気持ちの中で取り組んでいただきたいなと思います。 そういったことで、私の質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(古賀和夫君)  山本茂雄君の質問は終わりました。 ここで10分間休憩をいたします。                午後2時52分 休憩                午後3時4分 再開 ○議長(古賀和夫君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 市政一般に対する質問を行います。野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君) (登壇) 14番議員、野中保圀でございます。通告に従いまして、2点につきまして質問をさせていただきます。 まず1番、市長演告「確かな暮らしの環境づくりについて」。 地域高規格道路佐賀唐津道路の着工、完成の見通しはどう考えておられるか。 同じく2番につきましても、本日午前中、牛島議員が質問されました。私はその今後の見通しについて特に質問をしたいと思いますので、答弁方よろしくお願いいたします。 1、演告の中で、市長はハード面の整備について、情報通信と物流を円滑にし、経済振興を図るためには交通基盤整備は重要であると述べられました。その中でも、地域高規格道路佐賀唐津道路については、現在整備区間となっており、環境アセス調査が推進されつつあります。この後、路線決定、用地取得を経て着工となると考えられますが、我々としては一日も早い供用開始が待たれるところです。その着工、完成の見通しは、市長はどう考えておられるのか質問をいたします。 2、女山峠のトンネル化についてであります。 演告では、女山トンネル建設促進期成会で、今後も早期実現に向け、県へ要望していくと述べておられます。早期実現の見通しはどうなのか、市長の考えを伺います。 3番、インターチェンジと県道多久・若木線とのアクセスについての考えはないのか。 現在、多久市内には東西で考えますと2本の幹線、北側の国道佐賀・唐津線と南側の県道多久・若木線が走っております。多久インターチェンジから見ますと、佐賀唐津道路につきましては直接のアクセスがありますが、南側の幹線とはアクセスが今のところ不十分ではないかと考えられます。市としてはどのような考えを持っておられるのか、何らかの計画があるのか質問をいたします。 2、多久市立病院について。 (1)多久市立病院経営改善及び病院事業あり方検討委員会の委員構成は、また開催回数はどの程度か。 (2)検討の内容についての説明をということでございます。 市立病院の運営につきましては、昨日、國信、牟田両議員が質問されました。検討委員会についても説明がありましたが、意識の改革、経営の改革、ハード面の問題等、検討がされているという説明がきのうあったと思います。私はまず、その構成メンバーはどのようなメンバーなのか、またそのトップと言うべきリーダーはどなたなのかということ。それと昨年1月に設置されたということでありますが、もう1年以上たっております。その開催回数、また中身について、どのような検討がなされたのか、質問をいたしたいと思います。また、検討の内容につきましては、特に、市長演告に述べてあります経営の健全化、基盤強化等について、どのような協議がなされたのかをお答えいただきたく、1回目の質問をいたします。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 野中議員の御質問に回答していきます。 まず最初に、道路に関連してのお尋ねを大きく3点いただきましたので、それぞれ回答いたします。 1点目でございますが、これは牛島議員への回答と重複するところもあると思いますが、地域高規格道路佐賀唐津道路のことでございますけれども、現在、調査区間につきましては、騒音や振動、そして動物、植物、生態系等の調査等が環境影響調査として行われている状況であります。その後、これらの調査結果をもとに、道路の建設、供用した場合の環境への影響を予測し、評価し、そして住民への説明を行うという手続を踏まえた後に、路線の決定、都市計画法によります手続、そして道路建設用地の確保等を経て着工になるというふうに見込まれますが、現在のところ、佐賀国道工事事務所にこれらの件につきましてお尋ねをいたしましても、現段階におきましては、着工の時期がいつなのかということについては特に言及がなされない状況でございます。いろいろ調査をされているというところでございます。 今後もこの道路の早期着工に向けて、2つの期成会とも連携をして、積極的に国に対し強い提案活動をしていきたいというふうに考えております。 2点目の女山峠のトンネル化でございますが、これにつきましても牛島議員への回答と重複いたしますが、回答いたします。 平成18年度に県道多久・若木線女山トンネル建設促進期成会を設立いたしまして、県知事、県議会議長へ提案活動を行い、取り組んでいるところであります。 その進捗状況についてまず述べますと、平成18年度より現地にありますため池、そして井戸の水位の観測、わき水等の量の調査など、いわゆる水環境の調査が行われておりまして、さきの御質問にも回答したように、経年変化を見る必要がありますので、少なくとも3年ほどの調査が必要だと聞いています。 着工の見通しにつきましては、佐賀県の説明によりますと、トンネルを施工した場合の事業費が少なくとも30億円程度必要となり、現在、事業を実施しておられます県内の大型事業の完成の見通しが立たないことには、この事業に取りかかるのは財政的に難しいとの見解のようでございます。 しかしながら、現状を見ますと、この多久・若木線は佐賀県の中心部を貫き、県西部地区を結ぶ大変重要な基幹道路と思います。特に近年、伊万里港の国際ルート等の活況が増すことによりまして韓国や中国と伊万里港との間にコンテナ定期航路も開設をされ、その積み荷の運搬に大型のコンテナ車などが多数運行されているようでございます。また、女山峠は急な坂道とS字カーブ、しかも、一部狭いところもあるということの連続でございまして、いわば交通の難所という地点で、交通事故が多発している危険度の高い地域とも受けとめておりますので、これらの重要性についても、積極的に期成会を通じて提案活動をしていきたいというふうに思っています。 次に3点目ですが、インターチェンジ等とのアクセスですが、まず、県道多久・若木線と多久インターチェンジとのアクセス道路につきましては、多久町からは県道武雄・多久線を通り国道を経由していく方法と、南多久町からは市道中山・長尾線を通って中多久駅前及び市役所横を通り国道を経由していくルートとございますし、また、東多久町の羽佐間交差点から県道の多久・江北線を通って国道を経由していく方法の3通りが考えられます。 まず、県道の武雄・多久線につきましては、現在、改良工事が進んでおりまして、宮ノ浦バイパス及び唐津線踏切周辺の道路整備が完了いたしますと、インターまでのアクセスは格段に改良されるものと思います。また、南多久町からインターまでのアクセスを考えてみますと、長尾地区より国道までの間で、中多久駅東側の踏切の改良及び前後の道路の改良等が必要となってくるわけでございますが、この付近は住宅密集地でもありますので、改良にはかなりの費用や時間を要する部分があると思われます。さらに、東多久町につきましては、県道多久・江北線が羽佐間交差点より中央生コンの前まで現在改良が進んでおりますが、残りの国道までの区間につきましては、今後、県のほうに要望していくことにより、事業が実施されます国道との交差点までは整備が完了いたしますと、インターまでのアクセスはスムーズになるのではないかと思われます。 また、新規にバイパス的な事業により国道までのアクセス道路を整備するということを考えますと、これには多額の費用がかかることになりまして、費用対効果について慎重に検討する必要がありますし、平成20年度に予定しています多久市の活性化、定住促進を見据えた道路網整備計画、これは仮称でありますが、この整備計画の中でこれらの件についても検討していければと思っております。 次に大きな2点目、多久市立病院についての取り組みでございます。 御質問の多久市立病院経営改善及び病院事業あり方検討委員会は、平成19年1月に設置をいたしました。設置しました経緯を申し上げますと、平成18年10月に開催した市立病院の管理会議におきまして、療養病床の減収の対策、次に看護職の配置基準見直しの対応、そして給食業務の委託など、病院経営改善の問題だけではなくて、抜本的な病院事業のあり方についても検討する必要があるということになりましたので、これを受けて対応したわけであります。そして、御質問の検討委員会を設置したわけでございます。 病院事業は市の重要な行政施策の一つでございますし、そのため行政内部の連携が当然必要になってくるという認識のもとに対応しております。 お尋ねの検討委員会の委員長としては、副市長を充てております。また、副委員長には市立病院の院長、そして、委員として多久市のほうから総務部長、くらし部長、総務課長、財政課長、市民生活課長、そして福祉健康課長、これはくらし部長と兼務を今しておりますが、充てております。加えて委員に、病院側からは病院の副院長、外科医長、整形外科医長、耳鼻咽喉科医長、総看護師長及び病院事務長の14名で構成しています。病院副院長は内科医を兼ねておりますので、内科に関する情報も入ってきて十分理解できます。 開催回数でございますが、これにつきましては、平成19年1月に設置をしてから、おおむね毎月1回開催をしておりまして、現在まで11回の会議を重ねております。 次に、検討の内容についてお尋ねがありましたので、回答いたします。 1回目は平成19年1月29日に開催をしました。検討委員会の設置の目的、検討事項について確認をするとともに、病院事業の実績、平成17年度から21年度までの多久市立病院中期経営計画等の周知によります共通認識を持つための意見交換をいたしました。 次に、2回目は平成19年2月26日に開催しました。検討事項では、18年度の診療報酬改定の影響、看護配置基準の区分の変更、そして市立病院診療科の標榜等について検討いたしました。 3回目は同じく平成19年4月23日に開催をし、病院経営の改善の考え方、また病院のあり方について検討いたしました。 4回目は5月29日に開催し、病院経営改善等の調査分析、提言のコンサルタントを委託する業者選定を行ったところであります。 そして、5回目は平成19年6月25日に開催し、病院管理会議との合同会議といたしました。病院管理会議は別途、通常やっておりますが、重要であるということで合同会議といたしました。そこでは病院事業の18年度決算の分析を行うとともに、コンサルタント業者の経営改善提言の日程等を検討いたしました。 続いて、6回目は平成19年8月27日に開いて、コンサルタント業者によります市立病院職員の接遇に対する覆面調査の結果報告、また、国保関係のレセプト調査の概要等について検討いたしました。この覆面調査というのは、特にいつのどういう状況で来るとは言わずに調査委員が来られて、いつの間にか調査をしてしまうというやり方でございまして、いわゆる日常のことをきちっと調査するということを行ったその報告であります。 7回目は19年9月27日に開催し、院内の処方、また院外処方の比較検討、そして看護配置基準変更の対応等について検討いたしました。また、コンサルタント業者からは患者等の意識調査の結果や患者数の推移について報告を受けています。 8回目は19年10月29日に開き、給食の委託、巡回バスの運行及びコンサルタント業者による病院の建物診断等について検討をいたしました。 9回目は平成19年12月25日に開催し、病院給食の委託業者の選定、病院の経営形態について検討しました。 そして、10回目はことし、20年1月28日に開き、病院の現金保管の状況や公立病院改革ガイドライン等について検討いたしたところであります。 そして、11回目でございますが、平成20年、ことしの2月25日に開きまして、検討委員会の病院経営改善及びあり方検討報告の素案等について検討いたしたところでございます。内容といたしましては、患者数、定員管理、院外処方、施設及び財務などの現状と課題、そして病院経営改善の取り組みや病院事業のあり方の方向性について検討を重ねたところでございます。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  1回目の回答ありがとうございました。2回目の質問に入ります。 この1番の(1)と(2)は関連をしておりますので、2回目は(1)と(2)を一緒に質問をしていきたいと思います。 回答では、やはり早期着工、完成というのは、なかなか難しいというような感触を受けました。また、これから先の進め方では、やはり多久市としても頑張るけれども、促進期成会を中心に要望活動していくとの考えのようでございます。ただ、この2つの問題は、市長も何度も申されておりますけれども、我が多久市が一番必要としている道路であり、トンネルであります。多久市が先頭に立って早期実現を図らねばいけない立場であるということは当然でございます。我々自民党議員団といたしましても、毎年の国、県への要望の中には必ずこの2つのことを入れております。また、年に1回、東京のほうに要望活動にも、勉強活動に参りますけれども、必ずそれを取り上げて、取り組んでいるところでございますけれども、我々にとってもなかなか厳しい対応で、手ごたえを感ずることができない状況が続いております。 昨年の秋、多久で行われた知事と語る会におきましても、特に女山トンネルにつきましては要望を行いました。しかし、知事の回答は、これからも継続して要望活動を続けてくださいという程度の回答でございました。市長もそのときはおられたと思いますけれども、その程度の回答でありまして、具体的な進め方、段取りというのは全然返答がありませんでしたので、私どもも正直がっかりして、もうちょっと時間がかかりそうだということで、どうしたらいいかということで焦りを感じているところです。 佐賀唐津道路については、おくればせながらも、一応整備区間ということで進んでおりますので、時間がかかってもできるのかなと思いますけれども、女山トンネルにつきましては、まだ実現するのかどうかもわからないと。着工までいけるかどうかもわからないというところで、もう一歩の我々の市長と一緒になった活動も必要ではないかと思っております。 それで、市長としても、いろんな市長独自の要望活動をしておられると思います。その辺をどのような活動をなされているのか、その活動内容をちょっと説明していただけたらと思います。特に、市長はたびたび東京のほうにもおいでになりますし、独自のパイプもお持ちではないかと思っておりますので、特にその辺の回答を期待して、2回目の質問をいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答いたします。 道路は非常に重要なインフラでありますので、必要性については今御質問がありましたように、特に203号線のバイパス化と女山トンネルの難所の克服は非常に重要であろうと思っています。特に、伊万里港の活況は、恐らく佐賀県も予想した以上の勢いで伸びていると思います。そういう意味でも、非常に重要なルートだということを兼ねて訴えております。 そういう意味では、一応女山トンネルルートの期成会に関しまして私が会長になって、トンネル予定地の東側の自治体でございますが、西側にあります武雄、伊万里、そして多久市、小城市、佐賀市まで連携して、各首長が連携、そして議会のほうも連携をいただいて、訴えをしているところでございます。特に最近、大型トレーラーが横倒しになったという事故もありましたので、その現有写真も撮って、具体的に関係者の方、あるいは県の場合ですと、県知事さんほか道路行政の担当の方にも見せて、いかに危険度が高いかを言いました。また、議会につきましても、県議会のほうへ足を同じく運びまして、期成会としてそれらの重要性を言ったところです。県議会の中には伊万里から通勤されている方もおられます。何と目の前で接触事故を見たとかいう方が何人かおられますし、大きな事故になっていないケースでも、そのような危険度が高いということで認識されております。また、現知事さんの言葉で言いますと、「あんな狭い曲がったところをよく安全に通れますね」という認識は持っておられるようにも感じました。 また、少しさかのぼりますと、平成10年から11年ごろでしょうか、塩田と嬉野を結ぶ鳥越峠というトンネルができたんですけれども、これが完成する間際でございましたが、当時の井本知事とお話をしておりましたら、「次は多久の番ばい」とおっしゃったので、「よろしくお願いします」と申し上げておったんですが、その後、沿岸道路のことですとか、さまざまなことが出てきたことがあります。そういったことで、いろいろな検討があり、また那珂川ルートですかね、福岡とのルート、多分同じ時期に研究をなさっていたと思いますが、そんな中での福岡都市圏とのルートを先にどうも着手されたような感じがいたしました。しかし、県経済の活性化、特に企業に関しましては港は非常に重要ですので、やはり避けて通れないということをぜひ引き続き訴えたいと思っています。 また、203号線については再三申し上げておりますし、九州の道路整備の期成会を通じて私も一員として参加しますし、期成会のメンバーとして行ったとき、県の代表として行ったときも申し上げておりますが、国土交通省の審議官、あるいは審議官以上の幹部の方とお目にかかって、ルートの重要性をお話ししています。かつては三、四年後にはつち音が聞こえるといったのが五、六年になり、いつの間にか10年後になっているようでは、まことにこれはいけないことだと思いますと。やはり計画は明確にしていただく、そして計画に基づいて予算化もしていただきたいということを重ねて幾度もお話をしているところであります。ぜひそういった重要性を伝えていきたいと思っています。 また、あわせて九州整備局も重要でございまして、九州管内の道路は基本的にそこで調査、対応等をされます。ですから、九州整備局の道路課長さん、部長さん、そして整備局長さん、幾度もお目にかかりました。たまたま前任の整備局長さんが今は国の道路局長をなさっております。今回の中期計画の取りまとめ役でもあったわけでありますが、九州で整備局長として赴任をされて、実際に現場を改めて回ってみて感じたこととして、道路局長就任のころおっしゃっていたんですが、いかに道路が重要かということと、まだまだ九州を初め、おくれた地域があるということを各あいさつで幾度も私も聞きました。ぜひそういうスタンスで整備をお願いしたいということを申し上げているところでございますので、まだまだ道路財源のことがはっきりしていませんが、引き続き努力をしていかなきゃいけないなということを強く感じているところであります。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ありがとうございました。やはり私が思っていたように、市長はあらゆる場面をとらえて活動をしておられるなということが今、改めてわかりました。ただ、私は今初めてそういういろんな活動をされているということを聞いたわけですよね。多分されているだろうとは思っておりました。それで、市長がどのような活動をされて、その結果──結果といいますか、相手の感触とか、この後どうしようとか、こうだったよという報告といいますか、情報を我々にももうちょっと伝えていただけないだろうか。また、副市長とか周りの方たちにも、「きょうは道路のことでこういうことを言ったけど、やはりまだまだ厳しそうだったよ」とか、そういう報告が余りされていないんじゃないか。されているかもわかりません。私どもの耳にはなかなか入りづらいということでございます。そういうことをこれから先、いろいろ情報を出していただくことは考えられないのかということを3回目、今度質問をしたいと思います。 そして、多久市議団と市長と連携をして動けば、まだまだ成果が上がる可能性もあるんではないかと思いますし、我々自民党市議団といたしましても、やはり自民党の国会議員さんもいらっしゃることでございますから、そういう方たちにも、市長の話では中央官庁がこういう感触であったということもお伝えできるし、一緒にもっと動いていただける可能性があるのではないかと思いますが、その点について市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 必要な情報はお話しすることは可能だと思いますが、よく議会でも言われているのは、余り東京さい行くなと言われていますので、余り頻繁に行った話をしてもおもしろくないんじゃないのかなという感覚を持ったりしております。 しかし、もう1つ重要なこととして言えるのは、私が個別にお会いしたことを一々、どこどこの省庁のどのポストにある方がこう言われたというのは、言えるタイミングというのがございまして、内々に聞いた話や個別の御相談や要望に行ったときの御発言は、ちょっとこれは表へ出せないというのがありますので、それは控えております。ただ、私自身のホームページとか、いろんな機会をとらえて、どういう動きをしているかは、おおよそ述べているところでもございます。 また、期成会等につきましては、これは県に各種期成会があります。西から東まで、北から南まで。それを束ねる形で道路利用者会議等の会議が、また組織がありまして、これは全国会議もあります。たまたま今、市長会の会長をしておりますので、そちらの県の役員並びに国の役員もさせていただいておりますので、必要に応じてその会議も出ておりますけれども、そういったときに、やはり国交省としての現状の道路行政に関する取り組みというののお話があります。質問の時間があるんですけれども、割と質問が出ません。あえて私は質問をしています。なぜかというと、することによって多久というのが印象に残るということと、何でもかんでもうちに予算をくれという話ではなくて、国全体のことですとか、ETCのことですとか、地図情報を使ったもっと道路の安全な走行への対応とか、新しい提案もしていますが、そのことによって実は道路行政の幹部の方やそこに来られた方はしっかり多久のことを覚えてくださっておりますし、質問したことについては、後日、改めて御連絡をいただいたり、場合によってはわざわざ多久まで来て、これは整備局からですけれども、御説明をいただいたこともありますので、そのようなことは引き続き努力をしていきます。そして、今御質問のあったように、適宜にまとめて議会等への御相談をしたり、あるいは御一緒に要望活動に行っていただいたりということも必要だと思っています。 また、あわせまして県道を中心とした事業ですので、県としての方向性が非常に重要だと思います。そういう意味からしましたら、多久市選出の県議さん、今は政調会長ということですから、しっかりとそこのポジションとしての力を発揮いただくことが期待できるのかなと思うところでありますし、また、単体の自治体では道路というのはなかなか進みません。やはり沿線としての要望が必要でございますので、起点から終点、あるいは難所とされるところの前後の改良、これはあわせてやっていかなきゃなりません。そういう意味では、実は女山トンネルルートにつきましては、ありがたいことに伊万里の年長の議会の方が、県議会の方ですけれども、たまたま交通事故で他界なさったんですが、同僚議員の方々にお声をかけていただいて、各沿線の自治体の意見を聞こうじゃないかという会から始まって、実はこのルートをもうちょっとちゃんとしないと、県全体の発展にもならないという御配慮をいただきながら進められた経緯がございます。また、それを踏まえて、沿線の伊万里、武雄、多久、小城、佐賀というルートの県議の方々も非常に関心を寄せていただいて、熱い意見交換もした経緯もありますので、このような活動も本当に重要だなと改めて感じました。 ですから、表へ出て、大会とか、要望活動である活動と、片方ではそのように率直に地域の事情をお互いにわかり合って、協力しようという機運を高める動きと、ぜひやっていかなきゃいけないと思いますので、議会の皆様にも折に触れてお力添えをよろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ただいま市長の答弁で、東京ばっかり行っているからという批判もちょっとあるということをおっしゃいましたが、それは私が思うに、そのように東京で市長がいろんなことをして、どういうことをされてという情報がなかなか入らないのも一因じゃないかと。そういうことを含めて、私はどういう活動をされたのか伝えていただきたいなということでございます。 何しろこの道路に関しても、私、たまたま市長と語る会の北多久公民館であったところでしたかね、バイパスについて、たまたま国交省のだれだれ、大臣の名前が出たと思うんですけれども、お会いしてお願いしましたと。ああ、やっぱり市長はこういうこともされているんだなということも改めて感じて、逆に我々にそういう情報を与えていただけたら、我々ももうちょっと動けるし、それからまた、市長と一緒に動けばもっと効果が上がるんじゃないかなと思ったもんですから、今質問をさせていただいております。 何しろ横尾市長は今、地方分権の改革推進委員、また、いわゆる「せんたく」というのの幹事としても活躍をされております。首長として日本のリーダー的な立場にある市長には、これから先、しっかり中央のほうでも光り輝いていただきたいというのは市民の気持ちでもあります。しかし、それと同時に、やはり基本的には多久市のリーダーでありますので、それから地方の代表でもございますので、出発点は地方の声を中央にしっかり反映させていただいて、それで地方の問題の解決にもっと力を発揮して頑張っていただきたいというのが私どもの願いでございます。 そういう中で、この道路に関しましては、この2つの道路は地方にとって無駄な投資ではないんだ、絶対必要なものだと。でき上がった段階では、多久の人も含めて、周辺の人、佐賀県の人もみんな喜びますよというのを市長が説得、説明ができる立場であり、能力であるんじゃないかと。私はこの2つの道路の早期実現に向けての今がチャンスではないかと思って、今回この質問をさせていただいております。 そういうことで、市長にはさらに頑張っていただきたいと思います。その推進委員の立場、それから「せんたく」というところの組織の幹事という立場から、いろんなほかの首長さんたちとの連携、また地方の声をしっかり伝えるということから、この道路について、上の人たち、省庁の人たちにそういう立場からも物申せないものか、市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答します。 たまたま「せんたく」の幹事になったわけですけど、これは私のほうから進んで入ったというよりは、むしろ「せんたく」に入っておられる改革派のリーダーの数名の首長さんから御連絡がありまして、あと代表役員の方からも御連絡がありまして、ぜひあなた入ってくれという御依頼がございましたので、自分が多忙なことはわかっているんですけれども、今、取りかかっている地方分権改革推進委員会の委員という役があります。これは日本の新しい形を描く、また地方の本当の発展をつくっていこうということで総理大臣から拝命をしているわけですけど、これのためにも国民の皆さんの関心、多くの方々の議論というのが必要ですから、そういった意味でも功を奏するだろうと、期待ができるだろうと思ったのが1点です。もう1つは、今もお話がありましたように、具体的な地域の問題を首長、そして国会の議員の方々、また識者の方々ともども、ある意味で自由な立場でお互い同じテーブルで議論して、よりよいものをつくっていこうという志をお持ちのグループでありますので、経済界も含めて、これは非常に意義あるところですので、参加をさせていただきました。 自分の市長としての仕事に支障がない範囲でやりくりをしながらやっていきたいと思っています。そういう意味では、非常に今ありがたいのは、インターネットもメールも電話もありますので、どこにいてもお話ができます。例えば、この間の日曜日、私は植樹のボランティアとして聖廟周辺の植樹の活動をさせていただきましたが、ちょうど終わりごろに、実はその幹事の方から電話が入ってきまして、こうこうこういうことについて後で意見を聞きたいということで、今ちょっとやっているから後で電話してくださいということにしたんですが、体はどこにあっても、お互いに知恵と熱意を寄せていこうという方々が多いということであります。そういう機会を通じてもちろん発言をすることも可能ですが、「せんたく」の会につきましては、やっと始まったばかりですから、大きな影響力どうこうというよりも、まずはきちっとしたキックオフをすることだと思います。 主要な方々への意見につきましては、むしろ長年歴史のある道路会議ですとか期成会とか、あるいは首長の会、あるいは全国市長会というのがありますので、そういう場で私も役員の一員に入っておりますから、きっちりとお話をしていきたいというふうに思っています。203号線で伺ったときも、やはり型どおりといいますか、要望書を出してお話をしますけれども、実際にどこどこが重要性が高いということですとか、いかに計画が遅延して地域のほうも困っているということを切々と訴えるしかありませんので、努力をしています。あわせて、そのことに周辺の首長や議会の方々、地域の方々のお声も必要ですので、ぜひ今後とも皆さんと一緒に力を合わせてやることが重要だろうと受けとめておりますから、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ただいま市長のほうから、みんなと力を合わせてやっていこうという回答をいただきました。これがやはりこの問題の解決、早期実現に一番大きな必要なことではないかと思っております。 市長は現在、3期目の後半の任期中でございます。10年以上にわたって多久市のかじ取りをされてきたわけでございます。10年前の最初のときを振り返ってみますと、激しい選挙戦でございましたけれども、市民は革新を求めて横尾市長を選びました。また同時に、当時の懸案の一つであった企業誘致が早期に実現するんじゃないかという期待もあったと思います。このことは、やっと現在、10年たって目標が達成──ちょっと市民の期待とは違った格好かもわかりませんけれども、10年かかってやっと実現をしております。やはり10年もかかったわけですね。よかったなと思いますし、その間、大変苦労されてきた市長初め、職員の方々の御苦労に敬意を表するところでございますし、これを起爆剤として多久の飛躍のてこにして、我々も一緒に頑張らねばならないと、そういうチャンスのときではないかと思っております。しかし、企業立地ももっと早く実現をしておれば、多久の落ち込みというのももうちょっと歯どめがきいていたんじゃないかという感じもいたします。これはすべて何事のどんな事業でも同じでございまして、駅周辺の区画整理事業、まちづくり、また、農水、筑水事業、今問題になっておりますけれども、こういうことも早期に実現をしておれば、余り問題もなく、いろんな協力、バックアップももっとあったんじゃないかと思っております。 そういう意味で、先ほど言いましたように、このチャンスを逃さずに、横尾市長のおられるときに──おられるといいますか、ちょうど3期目の区切りのときに何とか頑張ってめどをつけて、市長の3期目の成果とするように市長に頑張っていただきたいなと思いますし、我々は我々で、やっぱり地元の目標を実現するためにしっかり協力をしながら、我々も頑張っていきたいと思いますので、今後ともこの実現に向けて市長の御努力をお願いいたしまして、この(2)番につきましては終わります。 (3)番のアクセスにつきましては、先ほど南のほうにつきましては、多久町と中多久と東多久と3つ路線があって、今のところいいんじゃないかという感じの答弁が、もうちょっと改良はするということもありながらということでございましたけれども、特に、私は東多久のほうがもうちょっと不十分ではないかと思って、特に、東多久の別府のほうと南のほうのバイパスアクセスについて質問しております。 というのは、先ほどありましたように、江北線とのつながりもやはり考えなくてはいけない。それから、工業団地も北部工業団地、あの周辺に大きな工場がいっぱい、ある程度集積していると。これはインターチェンジとは限りませんけど、あの周辺にですね。それで、新幹線が間もなく着工が決定しそうな情勢となっておりますし、あと10年ぐらいで開通するんですかね。一応通るかも、もっとかかるかもわかりませんけれども、新幹線のほうも視野に入れた道路網整備をいま少し考えないといけないんじゃないかと思います。財政的に厳しい折ですから、すぐにできませんけれども、逆に長期的な視野でもって計画を立てていかなければならないんじゃないかと思って、今回提案をさせていただいております。 肥前山口駅には恐らく新幹線が通るでありましょうし、この間、誘致企業、はっきり言います。佐賀鉄工さんのほうに、あることで、別の用件で訪問したわけですけれども、我々はほとんど車社会の中におりますから、JR、その公的な機関の交通網は余り考えないんですけれども、やはりよそから遠方のお客さんは、新幹線を利用されるお客さんが意外と多いようでございますね。例えば、佐賀鉄工さんのお客さんも特急で肥前山口におりる人が結構いる。そして、今までは肥前山口からタクシーで来られて、そんなに離れていない、5キロぐらいですかね。お客さんが見えておられましたけれども、多久のほうに行ったら今度はどうなるかなと、そういう心配もされておりました。観光客につきましても、やはり新幹線で来て、肥前山口でおりて唐津のほうに行く観光客も考えられるんじゃないか。また、伊万里のほうに、女山トンネルも開通したら、そちらのほうに通るお客さんも見込めるんじゃないか。 ですから、私が今回この質問をした趣旨は、インターチェンジがやっと日の目を見てきた。もっと活動させるため。それともう1つは、新幹線も若干見据えたところで、もう一回計画を考えたほうがいいんじゃないかというところで提案をしております。具体的な計画が、何か道路網を見直すと。平成20年ですか、何か定住促進と一緒に見直すという計画があるということでございますけれども、どういう具体的な計画があるのか、担当課のほうからでもちょっと説明いただけたらと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(古賀和夫君)  建設整備課長。 ◎建設整備課長(森輝雄君) (登壇) 質問にお答えいたします。 議員から今質問がありましたように、新幹線を利用した新しい道路網、また、インターチェンジの活用というような意味での詳細な事業計画をしておりませんでしたので、先ほど市長の回答にもありましたように、新年度に道整備事業という形で予算を計上させていただいておりますので、その中で道路行政の取り巻く情勢を踏まえた現在の多久市が取り組んでいる定住促進との連携を考慮するという中で、当然、生活環境の整備、産業の振興、雇用促進及び住宅対策を視野に入れまして、総合的に多久市の活力強化を支援する道としての道路計画をつくっていきたいと。これによりまして今後の道路計画事業の選定をしていきたいという形で、簡単に言いましたら、地域の開発の可能性の高い地域、先ほど言いました生活環境等々を含む地区を選定しまして、開発評価、道路としての評価を行いまして整備計画を立てていきたいと。これにつきましては、当然、建設整備課だけということではなくて、都市計画課、産業振興課、関係する課とも連携をとりながら、つくり上げていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ただいま担当課長より説明をいただきましたように、今後、計画をスムーズに立てて、多久の定住人口をふやす方策の一つと、計画の一つとして、しっかり我々も一緒になって考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ただ、私、道路特定財源がこれからもずっと続くという前提で話しているわけですけれども、少し感覚的には急いで、なるべく早急な計画を立てないと、これもいつまでも続くものではないんじゃないかと思っておりますので、その点も気をつけながら頑張っていきたいと思います。 それでは、2番目の市立病院について、2回目の質問をさせていただきます。 先ほど市長の1回目の答弁で、検討委員会の内容についても詳しく説明をいただきました。いろんな検討をしっかりされたんだなということを改めて認識いたしまして、担当の方々御苦労さまでございましたと申し上げたいわけですけれども、具体的にこの検討委員会をした結果、大幅に改善が何かされたのか、その辺がちょっと疑問でございますので、主な成果をまずちょっと、いろいろ検討したけれども、結論を出して、こういう成果が上がったということがありましたら、まずお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  副市長。 ◎副市長(藤田和彦君) (登壇) 私のほうからお答え申し上げます。 委員長に就任して、これまで11回検討を重ねたわけでございますけれども、市長演告並びに先日の2人の議員の御質問にも市長がお答えしておりますが、平成19年1月に多久市立病院経営改善及び病院事業あり方検討委員会を設置し、コンサルタント業者とともに職員の意識改革、病院経営の健全化、それから基盤強化等を協議検討しているところでございます。一例を取り上げて申し上げますと、意識改革については、コンサルタント業者が行いました、市長も申し上げました覆面調査での課題等を既に院内会議に諮りまして、職員に周知徹底し、それを実現しております。意識改革で、職員の意識も随分変わったと思います。 この覆面調査については、市長も申し上げましたように、コンサルタントの業者の方が患者さん、あるいは見舞客等に成り済まして調査をしたような調査でございます。 また、経営改善化につきましては、条例等での診療科目では、内科、外科、整形外科、耳鼻咽喉科、またリウマチ科でありますが、これ以外に実際いろいろの標榜科目としてやっておるわけでございますので、標榜科目として循環器科、呼吸器科、消化器科、肛門科、リハビリテーション科を既に追加いたし、患者さん等に周知すべく、ホームページと、それから看板等の書きかえ等を行っております。 また、給食部門の委託等についても、職員の職種の変更につながりますので、平成20年度からスムーズにいきますように職員の研修を早い段階で取り組んでおります。職員の研修につきましては、パソコンの研修、また本庁内での事務の体験などを行っております。 このように、委員会で取り上げられた課題等につきましては、直ちに実行できるものは既に取り組んでおりますが、患者さんの負担のことを考えれば、なかなか実行できない院外処方などもありますが、これらも含めて総務省から示されております公立病院改革ガイドラインに沿った公立病院改革プランを策定することとなっておりますので、地域医療としての役割を担っている市立病院といたしましても、大きな視野に立った改革プランが必要と思われますので、今後とも委員会としては、コンサルタント業者からの報告をもとに、市立病院の経営改善及び病院事業あり方について、多久市としてどうあるべきか検討を重ねてまいりたいということでございます。まだ策定途中でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  説明をいただきました。いろんな意識改革では効果が上がっているということでございますけれども、もう1つ私が気になっているのは、きのうからの議論にあっております赤字脱却の問題ですね。経営改革というものについては、何らかの成果が、効果が、改善が見られたのかどうかをもう一回伺いたいと思います。それと同時に、公立病院改革ガイドライン後、総務省が発表して、改革プランというものを何かつくれというような提案があったということでございますけれども、まだ途中だともちろん思いますけれども、どういうガイドラインがあったのか、どういうプランになるのか、わかる範囲で大筋をちょっと伺いたいと思います。 ○議長(古賀和夫君)  病院事務長。 ◎市立病院事務長(古賀通雄君) (登壇) 冒頭の経営改革の部分でございますが、これは今現在、19年度途中でございまして、18年度の同時期と比較しましたところ、約40,000千円ほど19年度は経営が良好であるというような状況でございます。 それから、公立病院のガイドラインでございますけれども、これは病院事業を設置する地方公共団体、これが平成20年度内に公立病院改革プランを策定するということで総務省のほうから示されております。その総務省から示されている視点が3つございまして、まず1点目が経営効率化、2点目が再編ネットワーク化、3点目が経営形態の見直しということで、これの改革プランの対象期間としましては、この経営効率化につきましては3年間をめどに策定しなさいと。それから、再編ネットワーク化、経営形態の見直しにつきましては、5年間をめどに策定してくださいということでうたわれております。これの策定をするに当たりましては、識見を有する学識経験者といいますか、専門家からの意見を聞いたほうが好ましいということも言われております。 それと、この経営の効率化に当たりましては、経営指標にかかわる数値目標が示されておりまして、ちょっと主なものを言いますと、経常収支比率、それから職員給与費対医業収益比率及び病床利用率については、数値目標を設定しなさいということが言われております。それで、この改革プランを策定した後は住民に対して速やかに公表して、さらに、その実施状況をおおむね年1回以上、点検、評価を行うこととしていただきたいということも言われています。この点検、評価につきましては、有識者や地域住民等の参加を得て設置した委員会等に諮問するなど、評価の客観性を確保する必要があるというようなことも言われております。 ただし、この改革プラン、3年間、5年間ということで策定するわけですが、その後、改革プランの改定というところがまた出てきます。それで、この改革プランの対象期間うち、遅くとも2年間が経過した時点において、改革プランで掲げた経営指標に係る数値目標の達成が著しく困難であると認めるときは、改革プランの全体をまた抜本的に見直しまして、その全面的な改革、改定を行うことが適当であるというようなことがうたわれています。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ガイドライン改革プランについて説明いただきました。大体わかったわけですけれども、私が気になるのは、これが経営の面からばっかりで、利用者の面が全然入っていないんじゃないかという気がするわけです。そういうことで、まずこの検討委員会なり、ガイドラインを作成する委員会なりに、利用者、市民というのはどうかかわってくるのか、全然かかわらないのか、その辺をちょっと伺いたいんですけど。 ○議長(古賀和夫君)  市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(古賀通雄君) (登壇) 今現在、きのうからも論議されております市立病院の経営状況については、累積欠損が大幅な赤字額があるということで、市民の方も大分心配されて、病院の存続そのものを心配されておられる方もおられると思います。ただ、そういうことが、きのう言った累積欠損金については、いわゆる不良債務ではないということで、まだ現金がございますので、その現金があるうちに健全な経営に改善をしていけば、市民の方々のそういった思いにもこたえられるということで考えております。(「あともう一回お願いしますから、市長には」と言う者あり) ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  やはり利用者の市民の声をどう病院経営に反映するかというのが私が物すごく気になっているところです。赤字がいかんという市民の方も一方ではいらっしゃいますし、やはり福祉のため病院がなくてはいけないと、少々の赤字ぐらい負担してもいいという市民のいろんな立場の方がいらっしゃると思うので、その辺をどう経営に反映させるかというのが私のきょうの質問の趣旨なんです。 総務省のガイドラインのプランでは経営効率化ばっかり入っていて、これやったら、恐らくどんなに努力しても赤字からはなかなか脱却できない。その辺をどうするのかという市長のお考えをここで最後に伺いたいということでございます。 ○議長(古賀和夫君)  市長。 ◎市長(横尾俊彦君) (登壇) 回答します。 先ほど改革プランづくりのガイドラインの中に3点あるということで病院事務長が説明しました。経営の効率化、再編ネットワーク化、経営形態見直しということで、やや抽象的に書いていますけれども、極めて言葉の洗練された項目が3つ並んでいると私は思いました。といいますのが、今回のこのようなガイドラインの根本には、1つは夕張のやはり財政破綻に派生しまして、各公立病院が全国的にも課題を抱えていること、また、医療の衰退が始まりますと地域の安心もなくなるということを夕張とその周辺地域が如実に反映をしたわけであります。そのことに危機感を持ち、総務省としては公営企業に関する事業指導もされておりますので、病院はそれに当たりますから、このようなガイドラインを示されたものと思います。もちろん経営でもうかることだけを考えるのが公立病院の使命ではありません。たとえ赤字部門でも救命をしなければなりませんし、高度医療の対応もいろんな病院と連携してやらなきゃいけません。そういうことをしながら、やっていきます。 しかし片方では、先ほどのコンサルタントが覆面調査をされたように、一般の市民の方や一般の利用者の方がどんな苦情を抱えておられるのか、課題がどこに隠れているかということも探りながら、対応や窓口や患者さんとの直接の対応等につきましても、改善できる点を細かく指摘して改善していく。このことは議員が心配されている市民サービスの向上に直接つながるものだと思っています。しかし、とはいえ、経営も片方ではよくなる努力を着実にしなけりゃなりませんので、このようなガイドラインも踏まえて改革案をつくって、努力をしていきたいというのが現状でございます。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君。 ◆14番(野中保圀君)  ありがとうございました。ちょっと時間がありませんでしたので、市長の答弁を急ぎました。私、実はここで、先ほど言いました前段で、総務省の今度のガイドラインというのは経営ばっかり考えたので、地方の実態を逆に反映していないんじゃないかということをもうちょっと詳しく市長から伺いたいなと、市長として物申していただきたいなという気持で、最後の質問を市長に振るつもりでおりました。ちょっと時間の配分を私が間違えました。 実は一昨年の冬、私の妻は市立病院で3週間ばかり手術入院をしたんです。私もそれまでは市立病院にお世話になったこともほとんどございませんで、妻もなかったんですけれども、妻は大変親切で、説明もよかったということで大変満足して帰ってまいりました。もちろん私が議員だということも言っておりません。また、最近では市立病院につきまして、接遇が悪いとかいう評判も少なく、ほとんど聞かなくなったような状態ではないかと私は思っておりますし、医師の方、看護師さんもしっかり努力されているなということを感じております。また、去年の決算書を改めてちょっと見ておりましたら、医師1人当たりの1日当たりの患者数とか、それから看護師さんたちの1日当たりの患者数とか、全体の患者数は減っても、そういうところで努力をされているんじゃないかなと思っております。ただ、そういう中でも赤字が、これは赤字になるのは地方の病院の宿命みたいなものがあるんじゃないかと。地域医療を担うものとして本来は市立病院ができたわけですから、その辺の限度のほうも、どのくらいまでやったら赤字を出しても市がいいよということで、市民の利用者の声も、ニーズもしっかり把握しながら、改革プランをつくっていかなければならないんじゃないかという思いから、きょうの質問をしております。 今後とも担当者の皆さん方、関係者の方、頑張っていただきたいと思いますし、市民の皆さん方の声も聞きながら、それと市民の皆さんに協力もお願いをしながら、私としては何とか存続ができる方向で考えていただきたいということで、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(古賀和夫君)  野中保圀君の質問は終わりました。 残された市政一般に対する質問は明日行うこととし、本日はこれにて散会いたします。                午後4時9分 散会...